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「幻の毒」 [ま行]

酖毒(ちんどく)とよばれる幻の毒があって、その力は猛毒。鴆(ちん)の羽にある。酒に浸したものはよく人を殺し、転じて猛毒の代名詞。

この酖毒、ウィキペデイア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%96%E6%AF%92)からひっぱってくると、つまりはこういう代物だ。

"鴆毒(ちんどく)は鴆と呼ばれる空想上の鳥の羽の毒。一説には、パプアニューギニアに住むピトフイという毒鳥と同種の絶滅種の羽ともいうが、実際には亜砒酸との説が有力である。あるいは酖毒とも書く。

なお、経書『周礼』の中に鴆毒の作り方と思われる記述がある。
まず、五毒と呼ばれる毒の材料を集める。

雄黄 ゆうおう(硫化砒素)
礜石 よせき(硫砒鉄鉱)
石膽 せきたん(硫酸銅)
丹砂 たんしゃ(硫化水銀)
慈石 じしゃく(酸化鉄)

この五毒を素焼きの壺に入れ、その後三日三晩かけて焼くと白い煙が立ち上がるので、この煙でニワトリの羽毛を燻すと鴆の羽となる。さらにこれを酒に浸せば鴆酒となるという。

煙で羽毛を燻るのは、気化した砒素毒の結晶を成長させることで毒を集める、昇華生成方法の一種ではないかと思われる。日本でも、亜砒焼きと呼ばれた同様の砒素毒の生成法が伝わっている。”

……ほほう。ようは化学物質の毒鍋で猛毒を生成、気化させて毒性を精製収集したかんじ?

で、だ。私は今日も気ままに深夜CBSドキュメントを見ておりました。いつも見てるわけじゃなく、気が向いたときにやってたら見てみようかな、ぐらいの位置にある番組なのだが、今回はアメリカで破棄されるコンピューター系廃棄物、E-Wasteが違法に中国に運ばれるドキュメント。

その分解作業で、中国の村全体の経済が支えられているようだが、廃棄処理のずさんさが暴かれていくと、引く。手作業、毒まみれ。ダイオキシン濃度、何百倍、流産率7倍(だったかな)、癌とかのリスクもハンパないわけなんだが、そんなことより日々の生活ですよ、っていう貧困が洒落にならなく晒される。

その場をとりしきる地元の市長、ビジネスマンおよびギャング(……つっても黒服にサングラスのマフィア的バリっと決めたギャングではなく、柄が悪いとしか見えない連中)が、CBS取材班のカメラ没収にわらわらと襲い掛かってきたりして。そのドキュメントが米国放映されてから、中国に違法に廃棄物を流しているアメリカ企業が摘発されたりとかされてるらしい。これぞマスコミ取材の鑑だよ……な、ドキュメントだったのだけれど、そんなことより私がびっくりしたのは「亜砒焼き」。

銅などの高価でわずかな金属を取り出すために、基盤を火であぶって取り出すんだけど、とうぜん基盤には、鉛、カドミウム、水銀、クロム、なんちゃら塩化物とかが、仕込まれてある。私、化学に弱いので、化学式とか細かいことはわからないけど、ド文系の素人の眼からしても。なにやらモクモクさせていて、リアルに酖毒生成中なのだ。

砒素系じゃないかもしれないけど、あくまで幻としてあるべき猛毒生成術を、分解過程の副産物として日々、原始的に再現してはいまいか。下記のYoutubeに放送分を全部は拾いきれていないんだけれど、取材で専門家が答えるにつけても「かれらは歴史上、最も毒性の高い猛毒に日々さらされている」
こうなると「酖毒」の語に秘められた、まがまがしい毒性も、最早あったもんじゃないかんじ。

CBS Documents e-waste @ guiyu 関連Youtube


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