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いまさら脈絡もなくチェブラーシカ [あ行]

今時なぜ、パペットアニメ、チェブラーシカについて書くのか自分でもよくわからんが、まあいい。
(単純に思い出したからなんだけど。)

「チェブラーシカ」の世界観ってけっこうシュールで、
ワニのゲーナは、昼間は動物園で働いていて、すなわち
=はだかになってワニの檻に入って、のんびり見世物になっている。
で、よるになると服を着て帰宅。
言語もしゃべるし、文字も綴れる教養に満ち、んでもって根っから紳士。

でもワニだから。
ふつうの人間社会で、いくら服をきて、二足歩行しようが、ワニだから。
私も、ワニは無理。ワニと仲良くなるってムリ。

だから孤独で、そんなところにチェブラーシカ、これまた正体不明のちっちゃいむくむくしたやつが、
あちこち、たらいまわしにされて、捨てられていたところ、ワニと出会って友達に。

で、話の中身はソ連時代のロシアの道徳みたいな、
各エピソードは見え透いているんだけど、
シーンとシーンの小さなすきまに、なんかやけにせつない描写が入るのだ。


3分17~6分20秒までが大好き。

ワニのゲーナと、チェブラーシカが、スリのばあさんに切符を盗まれ、汽車を降ろされる。
で、歩いて帰ろうってなり。

「いいかい、線路に沿っていけば、がたがたみちも、沼地もない」
「そいつは素敵だね」

……てなこといって進むんだけど。

「重いの?」
と、チェブラーシカ。で、ゲーナが
「ああ、おおいに重い」

するとチェブラーシカ、いいこと思いついた、とばかりに
「ぼくがゲーナの荷物を持ってあげる。
で、ゲーナが僕をだっこしてくれれば、いいよ」

おい!

突っこみいれたいのだが、チェブラーシカは天然です。
で、ワニもアホなのか、(所詮ワニだしな)
「そいつは名案だ」
って答える。

荷物&チェブラーシカをかついで歩くうち、ワニは疲れて荷物をひとつひとつ下ろしていって、
いつしかチェブラーシカだけ抱っこして、線路を進み、

「いいかい、線路をたどっていきさえすれば、 決して迷うってことはないんだ。わかるね」
「うん、わかるよ」

っていう矢先に、分岐点にきて、あげく行き止まり。

……っていうシーンが、笑っていいのか、せつないのか、もう!

結局、その道中に密猟者を見つけて、スリのばあさんと手を組んで連中をやっつけ、
帰りは仲良く汽車の上に乗って帰るんだけど。

○Cheburashka - Goluboy vagon(Japanese Subtitle)
http://www.youtube.com/watch?v=dzYNF9jeaSo
わにのゲーナが歌う「空色の客車」

なんだこのワビサビのある歌は!

日本語の歌詞は少々意訳してあるみたいで、
私はロシア語はさっぱりだけれど、
「ひろがる台地に広い線路がのびていく、
そして地平線に突きあたる」

というところは、本当は、

「まるめてあるカーペットみたいに、線路はどこまでもくるくると伸びていって、
いつか空へとたどりつく」

みたいな歌詞らしい。

空へとたどりつくかもしれない汽車だから、空色の客車なわけで、
だからこそ彼らが、どこまででも遠くへ行っちゃいそうなエンディングなのである。

ワニのゲーナは、このアコーディオンが得意楽器らしく、隠れた才能の持ち主なのだが、
だったら動物園で見世物のおつとめしてないで、大道芸人にでもなるとかすればいいのに。
いざってとき(?)に、いざって相手にしか聞かせないっつうか。



「アメリカの高予算クソ映画よりよっぽど感動的だ」
というロシア人のコメントに、アメリカンが、
「自分はアメリカンだがこの曲もアニメも大好きだ、ねたみでケンカ売るなよ、ついでにアメリカ映画も高予算ばっかとかぎらないっつの! 世間知らず!」
みたいなコメントをし返しているのが、これまたウケます。
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