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太宰の墓参り [た行]

にわかに思い立って、先日、太宰治の墓参に禅林寺まで行ってきました。
天気もいいし、五月の木漏れ日もさわやかだし、ぜっこうの墓参日和だなあ……と。
都内に住んでるくせに、太宰の作品が好きなのに、
一度も太宰のお墓に行ったことないって、なんかモグリみたいじゃないの。

かねてよりそう思ってはいたんだけど、身内でも友人でもない人のお墓参りに訪ねてくなんて、
なんかちょっとストーカーみたい、まあ当人は生きてないので、
おとなしく墓参をするくらいは、迷惑行為もへったくれもなかろうが、
正直ちょっと恥ずかしい――そんな熱烈なあれじゃないし……
と、変な恥じらいですったもんだと思いとどまったりしてたわけです。
そもそも身内の墓参りさえけっこうおざなりなのに、
太宰のお墓に行ってる場合じゃないような気がするよ、と。
しかし今回そちらはゴールデンウィークに済ませていたので、心置きなく、行って参りました。

三鷹駅からバスでもいいらしいですが、歩いて行けました。10分程度です。
とちゅう、右に曲がるらしいところで左に折れて、
白壁に門蔵のある、都内じゃちょっとめずらしい感じの敷地を、寺とがっつり間違える。
〇川さんというお宅は禅林寺じゃありません。

太宰のお墓は、木陰と木漏れ日にいい案配に庇われていて、良い感じのところにありました。
斜向かいに、森鴎外こと森林太郎のお墓もばっちりございます。
森鴎外のお墓に来た太宰が、将来自分はここに入りたい、と思ったらしいんですが、
なるほど良い風情で。派手でもなく、さびれすぎてもなく。

で、墓参といえば、お墓を掃除したり花を供えたり、お線香あげたりするんですが、
思いたって急に来ちゃったので、なんの準備もしてない。
身内じゃないのにそんな、しゃしゃり出ちゃっても……とお墓相手にためらいまして、
手を合わせてきただけでした。

しかし邪念が。
アカギの墓参りに詣でる、全国のバクチ打ちと同じことを、熱心に祈らんとする。

おまけに森鴎外の墓の前では、
「高瀬舟が好きです。ほかの話はあんまり知りません」
と、森鴎外だって言われても、はた迷惑みたいなことを告ってきました。

その帰りに、日傘もあるし、井の頭公園まで歩いてみよう……として、
道中でちょっくら斃れかけそうになったのであった。

携帯で撮ったのでその場の雰囲気まで出ませんが、載せておきます。

11-05-20_001.jpg
太宰治のお墓。
敷地内の左横に、津島家の墓が並んでました。


11-05-20_002.jpg
森鴎外(森林太郎)のお墓
写真は単品です。森家の墓地としてちょっとした区画になっていた。
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