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季節感 [か行]

『八重の桜』を見つつ、うんんん~とうなる。

史実での尚之助さん(川崎尚之助)が死ぬのは冬場だったはず……!

3月ではなかったか。
春を間際に夢見ながらも……帝都の桜の季節を間近にしながらも、
まだまだ寒い凍える時節に、肺炎だかで東京で死ぬのですよね。
有名な人じゃないので実際のところその記録がどうなんだかわかんないけど、そういうことになっている。

が、八重の桜では、おもいっきり夏場に……

放映のこの季節感にあわせて晩夏に死んでたように見えたが……。

物語は『八重の桜』っていうタイトル。
その作中で、かつて苦楽を共にした伴侶だった川崎尚之助が、
桜の季節を目前にしながら、寒さの中で、主人公の八重とはなればなれで、
訴訟中さびしく病死するのが史実なのに!
史実かつ劇的かつ象徴的な季節感。
それを、うだるような晩夏にかえちゃう必要性ってあるの!?

(あんまり桜のはなびらヒラヒラ演出が過剰なのもベタで虫唾が走るけれども。
史実なのだし淡々とやってくれれば、それまでの人生に区切りがつけられ、
主人公に新たな予兆を感じさせる季節感が、いやがおうにも演出できるというのにだ。
せっかくボロボロの尚之助さんが、いい感じだったのに。)

歴史ものなのに、季節感をむやみにいじって、
今の季節にあわせて史実を変える演出上の意味ってあるのかしらー。

現代もの(?)の『あまちゃん』だって、いま2011年3月11日をやっているのに。
(9月の防災の日にあわせて、むしろ見事なマッチング)

それまでも『八重の桜』、ちょくちょく色々、史実とされる部分を変えてきているけど……
ドキュメンタリーじゃない大河ドラマなのだし、
ドラマチックにするために必要なのはわかる。
あるいはテレビで万人向けの放映をするために、制限が多いのもすごくわかる。
妥協点を模索しつつもそれでも充分、面白かったのだが……。

今日の季節変更にいたっては、うんんんん……と頭を悩ませるのだった。
冬に死ぬのと、夏に死ぬのと、全然ちがうし、なんの配慮……?

歴史ものであれ、物語ってのは、
この現実から物語の世界観への脳内小旅行なわけで、
物語の季節感が、現実の生活と歩み寄って、敷居を低くするのは時として大事だし、
一見すると気が利いている。
が、あんまり物語が現実に迎合しすぎると、それはそれで茶番に……。

さじ加減ですね。