So-net無料ブログ作成
検索選択

あとがき [あ行]

このたび刊行の『コンチェルト†ダスト』、
圧倒的に「置いてないよ」との声が多いです、すみません……。
ほんと、マイナー作家のニッチな作品なんで……。注文してやってください……。

今回の単行本には、あとがきがありません。
今まで出してきた単行本はすべてあとがきがあったので、ちょっと面喰らいました。

『カンパニュラの銀翼』のときは、私個人のあとがきはないかわりに、
第2回アガサ・クリスティー賞受賞の選評が入っていました。

――あとがき必要ないですか? 
と確認したところ、
――必要ありません、ご心配なく
と担当編集者から連絡がきたので、おそらくそういう仕様なのかと思います。

あと今回の『コンチェルト†ダスト』、私としては前編・後編の前編のつもりで書いているので、
作品の世界観はまだ続くのだから、
いきなり作者が出てきて、あとがきと称してべらべら語りだされては興醒めでもあろう。
なくて良かった、と思ってもいます。

ただ作者の私としては書き上げる気満々なのだが、
かならず後編が出るという保証はなく、
尻切れトンボでは、お話にならないので、一冊でもきちんとお話として通用するよう、
大きな節目でまずは幕を閉じています。

後編が出るまで待とうと思っている読者の方は、
先々に不安がありますから、まずは今回の『コンチェルト†ダスト』を読んでみてください。

……で、あとがきに書こうかなあ、と思い浮かべていたいくつか、
現時点ではひとまず胸に留めおくとして、
ブログだからこそ書けるあとがきを、記してみようと思います。

作中にいくつかピアノ曲が出てきます。
有名どころで、曲名を聞けば曲がすぐに思い浮かぶタイプのピアノ曲です。
また、たとえ曲を知らずとも、ストーリー展開に差し支えがないように書いています。

ただ、共通言語として曲が語られている部分も若干あるから、
まったく知らないとやっぱりイマイチつまんない、ってな人もあるかもしれない。
私自身、曲を知っていても曲名だけではピンと来ない、という音楽は世の中にかなりあります。

それでも例えばパガニーニ作リスト編曲の『ラ・カンパネラ』とか、
タイトルがついている曲は、ましです。

誰それ作曲の作品集・何番・何楽章とかいわれたときには、
「?」

たとえばショパンのマズルカっていっても、
マズルカっていっぱいある。どの曲が何番だ?
……と容易に混乱に陥ります。

クラシック曲は、演奏者によって曲のニュアンスやイメージ、解釈が相当異なりもします。
『コンチェルト†ダスト』の作中内で言及されている曲のうち、
この奏者が演奏しているこの曲がイメージに近い!
……ってのを、ありがたくもYoutubeで見つけられた分、ここに挙げます♪

♪Chopin: Etude Opus 10 No.4 

http://youtu.be/p0wMR1Qadpw
Chopin: Etude Opus 10 No.4 Maurizio Pollini
実際この動画の青画面上で曲番号がまちがってる。Youtube上で指摘されてます(笑)

 →同曲の別奏者はこちら。上のYoutubeは指使いがわからないので。
 
http://youtu.be/vS_foc_NxI0 
Valentina Lisitsa (Chopin 24 Etudes DVD track) Op. 10 No. 4
 Polliniの演奏のほうが私には好みです。

♪Chopin Mazurka Op.63, No.3

http://youtu.be/lNWJt4orpZc
(Zimerman)Chopin Mazurka Op.63, No.3

Zimermanがまだ若い。1970年代後半頃のミュージックビデオ。
この曲はピアノ自体の響きもまたいい。動画の音質は古いのに。
とくに低音の響きが好き。高音もありきたりにきらびやかな鳴り方をしないなあ……。
絶妙に曲とマッチしてるのよなあ、
と気にかかってググったら、すぐ出てきた。

《ツィマーマンは楽器を自分のコントロール下におくことを徹底しており、
公演ではプログラムで演奏する具体的なレパートリーに合わせて自己の所有するピアノを入念に調整し、それを世界中のホールに運搬し持ち込んで演奏することで知られている。
更に、公演にはピアノ調律師と同行し、共同でピアノを各会場のホールの特性に合わせて調律するなど、音の響きのコントロールに対し比類のない情熱を傾けている。……ウィキペディア》

ど・う・り・で!
若いころ東側諸国にいて、物資不足ゆえ自分で部品作りから調律までこまめに一からするしかなかったのが嵩じたらしいです。

コンチェルト・ダスト

コンチェルト・ダスト

  • 作者: 中里友香
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 単行本