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大阪人はどことなくアメリカン気風? [あ行]

大阪で一泊し、
9/23日13時10分新大阪発の新幹線のぞみで東京に帰る予定。
それまでに、ちょっと大阪のどこかに行ってみたい……。
そう思っていた私は、当初、海遊館を考えていたのですが、
海遊館のHPを確認すると、案の定、ものすごい混みよう。

せっかく大阪まで来ているのだし、
大阪じゃないと行けないところ……行きたいところ……

《石切劔箭神社:いしきりつるぎや神社》はどうだ!
刀剣乱舞の石切丸(大太刀)、小狐丸(太刀)のモデルとなる刀剣が御神宝として存在し、
地元の人には石切さんと呼ばれて親しまれている。石切神社を訪れてみようと思い立った。

キャラの発祥地や元ネタをたどる、いわゆる聖地巡礼が、
ここではほんと文字通り聖地巡礼なので、一瞬、躊躇する。
そもそもいくら石切丸や小狐丸という刀があるにしろ、
ただ神社にお参りにいったところで、当の刀を拝めるわけじゃ……

HPで調べてみたら、なんと! 
9月20日~23日にかけてだけ、限定的に宝物庫展示を行っていると!

なにこの運命的巡りあわせ。
今までのなんだかんだ結構、生きてきてる人生で、
大阪まで自発的に乗り込んできたのは、初めてである私が、
たまたま一泊する、その日程に合わせたかのように、
宝物庫、展示してるのね! 刀、拝めるのね! 
僥倖、ほんとに僥倖なんで、こんなの行かないわけがない。

石切さんには、石切駅と新石切駅とのアクセスがある。
新石切駅のほうが駅から徒歩5~7分と近い。
ハイアットの最寄り駅・中ふ頭

コスモスクエア駅で乗り換え

大阪市営中央線・一番線の電車に乗り、
16駅、しめて所要時間46分。

一度乗り換えればいいだけ、行き方もわかりやすい。
帰りは新大阪に着かなければまずいが、新大阪へのアクセスも悪くなさそうです。

ならば!
新石切側から攻めよう!
朝8時半すぎに出発しました。

ところで大阪の人はみんな歩くの速いの?
ハイアットの最寄り駅である《中ふ頭》まで「徒歩三分です」とホテルの人に教えてもらうも、
3分なんかじゃ絶対無理だし、常にそんな感じでした、大阪。
わたしはハイヒールでもなければ、そこそこ歩くの速いのだが、
歩きやすい靴にもかかわらず、
大阪人の徒歩概念は上り坂とか、ものともしないのか。

さて目的の電車に揺られて、カタカタと進み、
大阪市営中央線は、時間帯なのか、進む方面なのか、終始がら空きでした。
駅についてみると、山がそこそこ迫っていました。
海側から山側へ来たのだ。

事前にネットでググっておいたのだが、
駅にコインロッカーがあるかないか、サイズや値段がわかるという、
今は本当に便利になった。調べによれば新石切にコインロッカーはある。

軟弱な私は、場合によっては荷物を送ろうか、タクシーを使おうかとも考えていたのだが、
実際に着いてみると、たしかに300円のコインロッカーが。
連休中で埋まっているかと心配だったが、
ニ、三、使われているだけで大半は鍵がついている。良かった。
大きなボストンバック一個は問題なく入るサイズで、
さっそくここに泊りの荷物を押し込み、
新石切駅に降りた。出口5番。
快晴。暑かった。

帽子にサングラス姿でうろうろ。
出たとたんに、石切さんへの方角がまったくわからない。
駅の出口までは、石切神社は5番出口、
と書かれていたので、
もうすこし看板的な表示が出ていると期待していた。人通りも極めて少なく、途方に暮れ、
行きがかりの私服女子高生らしき人に尋ねるも、
「えっと~」と彼女も周囲の看板らしきものをぐるりと目で探し、「ごめんなさい、知らないです……」
「いいんです。すみませんでした」

若い人は知らないっぽい。
今度は駅からすぐの交差点を渡ってきた、おばあさんに尋ねました。
「石切神社ってどっちに行ったらいいかわかりますか」
「これから私も行くとこです、一緒、行きましょう」
「あ……はい!」
救世主到来です。

おばあさんは茶色い晴雨両用の日傘をさしていて、私にさしかけてくれる。
わたしは帽子もサングラスもしているし……でもわりと、もやしっこなんで、
日傘をさしかけてもらえると、やはり暑さをしのげる。
しかし、私はおばあさんよりも背丈があるので、おばあさんはのびあがっている。
「あの、大丈夫です。では、持ちましょう」
私が傘の柄にやんわりと手を伸ばすも、
「いやいややや、あんさんほんとスタイル良くてまぁ」
と、断固謝絶、親切な上に褒めてまでくれて、どうしたらいいんだ私は。
素直に、えへらえへらと喜びながら、おばあさんの歩幅に合わせてくっついて進みました。
久しぶりの孫気分で。
普段は見知らぬ人と、こんなふうに同行することはまずないですが、即座に安堵してノコノコくっついていく、こういう時の人を見る目が、私は我ながら優れている、というか運が良いのだ。

「どちらからいらっしゃったん」
「東京から……」
「えぇ……!!?」
「いや、あの用事が! 用事(ラルク)があって! 今日帰るんです、その前に、どうしても来たくて」
「あらーいい所きたわ、あんさんほんと、良いところいらっしゃったわ」
「そうですか?」
えへへ、と喜ぶ。

この石切神社、刀剣乱舞をやっているかたはご存知だろう、
石切丸が、しょっちゅう加持祈祷のことばかり口にして、
戦いよりも加持祈祷が優先、
というか戦いそのものも、穢れをいかに断ち切るかにかかっている。
石切丸のセリフの十中八九が加持祈祷にまつわる中身であるように、
加持祈祷に特化している。厄払い、病魔を祓う専門の神社であるのだと。

(なお、小狐丸のキャラについては知る由もありません……うちの本丸に出現してませんので……。)

「やっぱり今の時代は癌でなくなる人が多いでしょ、
命にかかわるといえば、やはりがんが一番多いねえ」
「そうですよね……」
「たとえば息子がガンになって治療や手術を受けることになったとしたら、
親はそのとき何をしてやれるって。何もできない、そんなとき、
やはり石切さんに通って、手を合わせる、そういう拠り所なんだって、
先日、新聞にも載ってましたよ」
と、おばあさん曰く。

「ほんと、そうでしょうね」
上っ面な返事ではなく、
わかる超分かる、家にも子供のころ生死にかかわる病人が居たから、この思考回路は身近に知っている、
という内心を込めつつ、寡黙に同調します。

病気、病魔の悩みならなんでも祓ってくれるのが石切神社らしい。
東京からはるばる来るなんて、身内に重篤な病気の人がいると思われたら、なんかすまない。
「この期間に限って宝物庫展をやっていて、それが目当てなのだ」
私は早々に打ち明けました。

「そんなん好きなん?」
「はい、わりと」

こっちのが近いからこっち通っていきましょう、と。
おばあさんは歩調がしっかりしていて、つかつか進む。
心臓が悪いから石切さんに毎日通っているそうで、毎日、一時間半、歩いているそうです。
「……毎日、一時間半……!」
オウム返し。そうだよ今日は休日なのに、休日もだ、凄い。
「はちじゅうしぃやで、わたし」
「え、お……若く見えますね!」
最近のお年寄りは、見た目が若いというのは知っていたので、
こう見えて、77、78くらいでいらっしゃるかなあ、と思っていたけど、
84には全然見えませんでした。

孫が東京にいるけど東京にはめったに行かんわねえ、
そうなんですね~

などと、のんきにおしゃべりしつつ、上り坂を10分かそこら、
(気分的には上り坂なんで、15分くらいかかった気もする)
のぼっていくと、神社が左手に!

石切劔箭神社
http://www.ishikiri.or.jp/

それまで閑散としていたのに、神社に来たら、俄然、人が。
賑わっている。
ぎゅうぎゅうではないが、なかなか混んでいました。
お賽銭を入れるまでに、2、3列は待つ感じ。
ぎっしりとした行列になっているわけではなく、まばらな、ふんわりとした列なので、
皆、ゆるい人垣をかいくぐりお賽銭を入れて、てんでに手を合わせる感じ。
頃良い盛況ぶり。
休日だから、普段より人の出があるらしい。

そういえば、おばあさんは、うんと手前の鳥居をくぐる時点でも小さく一揖(いちゆう)してましたね。
何気なく普通に通っちゃったわたしは、おっと……と立ち止まり、そういった小さなチグハグを経て、
手を清めて、そのあとお賽銭を入れて、
二拝、二柏手、一拝礼で合掌……と、
おばあさんの見よう見真似でわたしも手を合わせていると、
せっかくきたんだから、どうせなら鈴も鳴らしたら、と促される。
ガランがらんがらん、と太い縄に自分が振り回されるようにして鈴を鳴らして、
なむなむ……じゃなかった、祓えたまえ、きよめたまえ……。

おばあさんが宝物庫展の場所を尋ねてくれ、(完璧に孫状態。助かりました)
おばあさんと一緒に宝物庫展を見ることに。
拝観料はなんと無料で、
ちょっとした別区画への閾(しきい)を超える感じで、
たしか一度階段を上がり、
それから半地下……? 程度まで階段を下りていきました。

~つづく