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このサイトはSafari推奨です、
と以前、書きましたが、
Firefoxでも大丈夫です。

私自身、ここ1年くらいFirefoxをメインに使って、
当サイトのあれこれを確認しています。

アクセス解析を久しぶりにチェックしたところ、
しかし圧倒的に多いGoogle Chrome勢……
ぶっちゃけ閲覧ブラウザがIEでないかぎり、もうなんでもよろしいかと思われ。

このサイトはIEでの閲覧は推奨しません。
すごく読みづらいから!


裏の姿 [あ行]

気付けば刀剣乱舞のことばっかりブログに書いているが、
べつに刀剣乱舞ばっかりやっているわけではありませんよ、念のため。
今となっては、さほど……。毎日、内番と鍛刀だけは怠らないが。
わが本丸では、運営により配られた《おふだ》も、一枚たりとて御利益はありませんでした。

とはいえユーザーが爆発的に増えたおかげであろう、
あちこちでリアル刀剣の特集を組んでくれるし、
ニコニコでもどんどんキャラモデルが美しく登場するしで、お祭り状態だから、つい。
花火があがっているうちに楽しみたい。

そんな刀剣乱舞、21日に運営からの告知で、
「和泉守兼定(太刀)、同田貫(太刀)、大倶利伽羅(太刀)の刀種が、
明日より太刀から打刀に変更となります」と。

青天の霹靂で、私は目を白黒させている。

太刀か打刀かを決めるザックリなポイントとしては、
サイズ、時代、銘の位置などが挙げられるが、
一概に言えない。
あと実際、使い手がどう使ってたか、ってなあたりもポイントかと思うが、
このへんは最近では皆、知ってる情報かと思うので、ここでは割愛します。

問題は、彼らのもととなる刀が実際、打刀分類かもしれないんだよとかいうことよりも、
(いやいや、だって、そんなことこっちは薄々、勘付いている上で、
設定を呑んでプレイしてたんですよ。
太刀だねそうだね、キャラデザも性格も役割もまさに太刀って感じだもんねそうだよね、
と、信仰してたわけだから)

「ないがしろにされるべきでないのは、こいつは信仰を揺るがす問題なんだ」ってことです(笑)

……実際の信仰も結構そういう、外から見れば「どうでもよくね?」ってところに、
ユーザー(信者)にしてみたら許しがたい地雷があるのだろう。

「ええとこれまでキリスト教と一線を画していたユダヤ教(太刀)ですが、
イスラム原理主義過激派組織と戦うために、
プロテスタント(脇差)と手を組んでもらいます。

そのためユダヤ教(太刀)は、明日からはキリスト教です。
カソリック(初期刀)や正教(打刀)と同類となります。
みんな仲良く開眼してね」

と、いわれるような通達です。面食らうでしょ。

「もとを正せば、ざっくりだけど、
ユダヤ教の聖典や訓えが、キリスト教の旧約聖書の元になってるわけだからさ。
むしろ分裂したのが正されたと考えるべき。喜ばしい事態だよ」
とか周囲が言っても、ユダヤ信徒の気持ちを逆なでするばかりで、火に油を注ぎかねない。

……んなこと、こっちは百も承知でユダヤ教徒やってきたんだ、と言われそうです。

子供のころ、
「ナチスは、ユダヤ教徒であろうと、カソリックに改めれば強制収容所送りにしない」
という場面を映画で見て、
「なんでみんなカソリックに改宗しないんだ、馬鹿真面目にもほどがある」
と思ってたが。

改宗する人が出るのは当然だし、改宗する者たちを咎められはしなくとも、
とてもじゃないが改宗なんかできない、という信徒がいるのも、至極当然なのだよな。

という、ここまでは前ふりで、
今回のブログの本題は、
東博に展示されていた三日月宗近の展示方法を目の当たりにしたときの、違和感について。
今回の太刀・打刀の刀種変更の一悶着のさなかで、
ふと思い起こして気になったので記しておきます。

一般的に、銘は刀の正面に入っています。
流派によって裏に入れたりもするが、一般的に正面。
正面とは、刀を帯びたときに外側にくる部分。

だから展示した時には、茎(なかご)=つまり柄(つか)側を左に。
そのとき銘が見える、正面の状態で展示されるのが一般的です。

その状態で、刀身が刃を下にうつぶせて、背中を反っていたら太刀。
刃を上にして山なりに置かれていたら打刀、というのが、ざっくりな見分けかたになるわけです。
銘がない刀もあるし、まあ色々と、例外はあろうかと思う。

脇差の骨喰藤四郎みたいに、素敵な彫りが施されていると正面がわかりやすい。

いっぽう東博に展示されていた国宝の三日月宗近。
こいつは茎(なかご)が右側に置かれていました。
刃先が左側にくるかたち、
通常とは左右逆向きで、展示されていたんです。

なんで?
深い意味があったのかな。

ほかの刀は軒並み左側に茎(なかご)がきて、切っ先が右側に配置されていたのに。
その三日月宗近ブースの違和感が奇妙すぎて、
「美しい」とか味わう以前に、
なんかしっくり来ないモヤモヤ感のほうが募った。

海外に輸出された左右反転漫画とか見ると、
すごく気持ち悪くて、すんなり内容を咀嚼しがたくなる、あの感じですよ。

おそらくは、三日月宗近と呼ばれるゆえんの、
三日月型のうちよけが沢山わかりやすく刃紋に出ている面を表側に見せるためか?
と推測できるんだが……。

それとも三日月宗近は切っ先を左にしなくてはならない、お約束とか作法でも?

ちょっとググったところ、根津美術館で4年前に展示されてた三日月宗近は、
左側に茎、右側に切っ先という、ごくごく一般的な正面展示をされている。
三日月宗近特有のお作法はなさそう。

とすると、やはり話題の三日月の打ちよけを見せるため?

解せぬ。
正面あっての裏の顔だと思うのだ。

もし三日月を見せるためだったら、
正面は正面として配置して、
裏に回って見られる状態にしてほしかった。
東博はスペースも広いし、
前からも後ろからも見えるショーケースに入っている展示物もいくつもあったのだ。
正面と裏がはっきりわかる展示にしてほしかった。
しれっと左右逆に置かれているのが、気色悪かった。
(んで誰ひとりとして、その事実について言及してないよ……)
着物のあわせを逆に着付けている人を見ちゃったときの感触。
絵の向きを変えて展示したら大変な間違いであるように、
そこはちょっとさ……天下の東京国立博物館がなんでもありなんて、ありなのか……と。


善後策と泥縄のあいだ [さ行]

関東甲信越は梅雨明けして、
昼間は晴れたかと思うと、夜はものすごく蒸し暑い……。
校正しおえた原稿を出しに、夜、外に出てみると、
どこからともなく生あたたかい風が……。
なんだこの絶好の怪談日和。

幽霊ずっとスタンばってます、って感じの空気感が周囲に立ち込めているではないか。

……というわけで、ニコニコで見つけた関連動画をいくつか置いておきます。


【刀剣乱舞】意味が分かると怖い本丸エコノミー回避【MMD紙芝居】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26490308

ご存知の方も多いかと。
怪談の中身としては、さのみ怖くはないのだが、
怪談特有の間(ま)が絶妙で、場合によってはじわじわとくる。
コメつきのほうが怖くないです。


【ニコニコ動画】【MMD刀剣乱舞】(続)意味が分かると怖い本丸次回予告【じっとり青江】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26510392

こういう怪談特有の雰囲気、あなたも好きですよね?
怪談って日本の風物詩ですからね、
風流だなあ。
美意識や情緒が一抹も感じられない怖さってのは怪談失格で、
怪談と呼んでいい代物ではないと私は勝手に定義している。
……いやだから、それは単に怖い話だから!

アメリカでは、幽霊ものやホラーが流行るのはハロウィン前後の秋が多かった。
次にやはり夏。
私が居た頃だと、シックス・センスとか、ブレア・ウィッチ・プロジェクト、アザーズとかが夏公開で。
また夏休み→片田舎にティーンが旅行→殺人鬼の出現というホラーは定番です。

日本の○○は世界一だ、という流言は十中八九が嘘で、
世界はもっと広い。
日本の○○は世界一だとか主張してる人物の、視野の狭さをアピールするだけ。
そこをあえて、どうしても日本随一は世界のピカイチだと主張せねばならぬと強いられたら、
日本の「怖さ」が醸し出す気色悪さはわりと天下一品ですよね、と答えたい。

つづき


まぁなんにせよ、一つの目的のために存在するモノは強くしなやかで [ま行]

え、刀剣乱舞にはまってんの? なんで?
ってなリアクションをされもしますが、
んなもん、刀剣が大好きだから--。

これまでも私は『黒十字サナトリウム』や、『黒猫ギムナジウム』などで、
密かに刀剣描写に励んでいます。
黒猫ギムナジウムでは刀剣自体は出てきませんが、
273ページで怜さんを日本刀に譬えてあれやこれや書いているのも、
なにも刀剣を引きあいに出す必要性はないわけで、ただもう日本刀が好きだからです。
短編だったら『セイヤク』において、
刀剣好きな世界をかなり露骨に繰りひろげています(……刀剣だけじゃないけども)。

刀剣の付喪神・擬人化系ゲームだったから始めたのであって、
これが単なるガチャゲーだったら、興味をそそられませんでした。
元の持ち主はなんであれ全員死んでいて、
あまつさえ刀剣自身も消息不明になっていたりする実情を踏まえた上で、
刀剣同士がキャッキャウフフ、
意気揚々と戦ったり鍛錬したりする設定なんてツボるに決まってるじゃありませんか。

それまで、生刀剣にお目にかかれる機会といえば、
大体が、城見学にいった折に併設されている、美術館と名うった宝物庫展示場の隅っこ。
相手は埃かぶったようなショーケースの向こう側に、展示の詰め草みたいに、
ただ並べられているだけ。スポットライトなど皆無。
よどんだ自然光の下で、味気ない配置で羅列されている場面でした。

磨きこまれてもおらず(磨いて輝きを保つのは、きっと結構お金がかかるのだ)
鉛色、鋼色の人斬り庖丁の風情まるだし。
物騒かつ剣呑な道具っぽさが、あからさまだった。
少なくとも私がこれまで見てきた刀剣たちは。

それが最近ではピッカピカに磨きこまれ、仄暗い展示室で、美しい光線を目一杯にあびて、
美術館の目玉、花形展示。
滅多にお目にかかれない刀剣も続々、お披露目状態。
こんなに美しかったのか……とあられもない姿を、潔くさらしてくれて、
そんなの嬉しいに決まってる。

ちなみにわたしは刀剣が好きなのであって、
刃物が好きなのではないので、
包丁を眺めていても、軍用ナイフを見ていても、
何もそそられないどころか、むしろあんまり気分が良くない。

たぶん刀剣の前時代的な懐古趣味に見え隠れする悲哀とか、
今となっては無用の美、
『銀魂』の高杉の言葉を借りれば、
「刀は斬る、刀匠は打つ。侍は……。まぁなんにせよ、一つの目的のために存在するモノは強くしなやかで美しいんだそうだ」
潰すには惜しい、潰しの利かない厄介な美意識が尊いのだ。
こんなにも美しく輝かしいのに残忍な人殺しの道具なのが……すごいゴス。
七宝やアメジストでキラキラした携帯用の毒薬壜を眺めるのと、同じ気分。

だから同様のゲームで、有れば、はまるだろうなあと思うのは、
劇薬を含めた歴代のお薬擬人化ゲーム。
1918年ごろに流行した嗜眠性脳炎(眠り病)とか、スペイン風邪などから始まって、
次々に伝染病を倒して時代を遡っていく。
しまいには欧州の黒死病とかを殲滅していく。浪漫だ。

刀剣乱舞の刀剣は歴史を改変させないために頑張るわけですが、
いっぽう劇薬を含めたお薬たちはパラレルワールド的現代の奇病、謎の伝染病解明に乗りだし、
特効薬を見つけるために過去の病気の生サンプルを得る使命を負って、旅に出るのだ。
ペスト医みたいな恰好の敵と戦う。
アルコールや蒸留水、ヨードなどの馴染みの消毒道具を装備して。

刀剣乱舞のこんのすけにあたる役割は、白い伝書鳩さん(昔は医師が患者とやりとりしたり、ワクチンを運んだりするのに、伝書鳩を使ったりもしたそうなので)。
審神者にあたるのが薬の調合師、薬剤師。

誰か制作してほしい。
課金するから。

オールドな弦楽器の擬人化ゲームも、あったら胸熱です。
楽器は「一つの目的のために存在するモノは強くしなやかで美しい」道具である以上に、
そいつがもたらす結果も美しい。
……それゆえに美しいだけの役立たずともなりうる裏腹さが危うくて、おいしい。
弦楽器界隈って古ければ古い程、価値が出てくる特殊な世界なので、時代を遡る魅力にもってこい。
短刀→ヴァイオリン
脇差→ヴィヨラ
打ち刀・太刀→チェロ
太太刀→コントラバス的な役割で、
ゲームが展開していくにつれて、レア弦楽器を入手しつつ進むのです。
敵は文化大革命的な架空の国粋主義プロパガンダ部隊。
クラシック音楽や西洋の楽器、文化などを目の敵にして抹殺する連中である。

『Hunter×Hunter』のセンリツが負ったような呪いを解くために、
特定の弦楽器で、特定の楽譜を弾きこなさねばならず、
散りじりに分散した楽譜の欠片を拾い集めていく。
弦楽器の擬人化――ガルネリ一族とか、ストラディヴァリ・ファミリーとか、その写しとかが登場。

最終的にはレア弦楽器でカルテット的な部隊編成を組み、
拾い集めた楽譜を繋ぎ合わせて、美しい楽曲を奏でるのだ……
というのだと燃える。

……ちなみに、



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看板に偽りなし [最近のお気に入り]

オンラインゲーム『刀剣乱舞』の呪われた相模国の審神者(初日組)でして、
当然のように三日月宗近・小狐丸の難民です。

ひょっとして、呪われた相模国と呼ばれているくらいだから、
三日月宗近と小狐丸が揃うと、相模では呪詛でも発動しちゃうのか。
……と、逆にワクワクしちゃうレベル。

それどころか長曽祢虎徹にも会えてませんし、
明石国行なんて、三条大橋の都市伝説なんじゃないのかしら。夢のまた夢。

わたしより数か月あとに刀剣乱舞の審神者をはじめた友人は、
早々に明石以外の全刀剣を入手していて、心、折れる私です。
友人は、長曽祢虎徹が4振もあるんですよ!

我が本丸で鍛刀して出た初めての大太刀は「じゃーん真打ち登場」の蛍丸だったので、
派手に戦ってくれる彼は数か月前に早々にカンストし、無敵。
(その後も蛍丸は3スロットすべてに精鋭兵を入れて、畑仕事の内番で偵察力をあげると、
大太刀なのに夜戦でも物ともしない活躍ぶりをみせます。)

おかげで審神者レベルと戦績ばかり着々と上がりはするが、肝心の刀剣は揃わないまま。

うちの本丸の刀剣受取箱は常時、100以上で、
一日せっせと刀解のノルマをこなしても、いたずらにあの人やこの人が増えるばかり。

当初は刀解をするのが非常に心痛んで、せめても錬結にいそしんでいたのですが、
もはや手持ちの刀剣全部がフルスペック満タンで錬結の意味がない。
新顔の刀剣がドロップしないから錬結する相手がない。
二振目を育ててみたりしているけど、徒労感がマックス……

近頃は、刀解になんの良心の呵責もともわなくなり、日課を機械的にこなせるように。
刀解率が高いのは、圧倒的に、カッカッの人(山伏国広)ですが、
歌仙兼定、和泉守兼定も、ドロップ率が非常に高いんで、
必然的に『輪るピングドラム』の「こどもブロイラー」状態ですりつぶす。

けっして嫌いな刀剣じゃないんだけど、
一推しってわけでもなかった二人なんですが、
そんな私が見ても、この動画は息を呑みました。
正統派のかっこよさ!

【MMD刀剣乱舞】 月陽-ツキアカリ- 【刀派 兼定】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26336944

(動画が若干、重いみたいなんで、すいてる時間帯に高画質で見るのがおすすめです。)

これは仮に刀剣乱舞を一ミリも知らない人にとっても、かっこよく見えると思う。

かたや雅を愛し、
かたや、かっこよくて強~い! 
兼定二人の、まさに刀剣乱舞の図が、看板に偽りなし。
この動画のup主の、目から耳に抜ける感じの美意識演出たるや。
いちぶのギャグもなく、闇落ちもない、
これっぽっちの、ほのぼのさもない。いちずにまっすぐなカッコよさ追求しています。

かたや細川の打刀で、
かたや土方歳三の太刀なので接点もない。
同胞意識とか薄そうな、ドライな距離感を保ってる感のある二人のとりあわせが、
後半になるにつれて殺気だって美的迫力を増すので、ほれぼれします。


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二極化 [な行]

先日、大沢たかおを、かなりお好きな女友達に久しぶりに会いました。
とても真面目できちんとしている友人なのですが、
以前、大沢としお、とわたしが言い間違って、プチマジ切れされたことがあります(笑)
大河ドラマ『花燃ゆ』を見ているそうです。
もちろん、たかおが出ているから。

私「伊勢谷の松陰先生がいくらイケメンだろうとも、
美形の高良健吾がいくら高杉をやろうとも、あの大河ドラマを見続けられる根気はなく……」

いっぽう彼女は、大沢たかおが出ているかぎり、見続けるつもりのようです。

私「ひょっとして、ちゃらちゃらしてない男の人が好き?」
友人「あ、うん」
私「あー大沢たかおって誠実そうだもんね。実際のところは全然わかんないけど。ほんとは超ちゃらちゃらしてるかもしんないけど。そこは我々は知る由もないわけだし、テレビからうかがい知れる範疇においては」
友人「えー、もしも実際にちゃらちゃらしてたら、やだなあ」
私「……やっぱ、やなの? そこは大好きな大沢たかおでもいやなの?」
友人「いやだなあ」
私「そっかぁ。わたしチャラチャラしてるの、けっこう好きだけど。駄目?」

ここで双方、微妙に話が嚙みあわなくなってきているのですが、
わたしは二次元設定、
正確にはこの場合、2.5次元上の話をしており(ドラマとか芸能人とかの話題だったので)、
しかし、おそらく彼女は当然のように三次元のリアルな場面を想定して話をしているのです。

しかし二次元の延長線上に三次元があるわけですから、まったく別物というわけでもない。
ただ次元が違うのみ。

彼女は、私の小説を好意的に読んでくれるのですが、
いつぞや『黒猫ギムナジウム』のときに、「猫目坊と狭霧だったらどっちがいいとか訊いてもいい?」
と尋ねたところ、猫目坊を、かなりお嫌いみたいでした。
というか眼中にも無いようであった。
なるほど原因はチャラさ……。
内実がどうこうではなく、チャラっぽい外見と雰囲気なだけでアウト。

今日、こんな記事を見つけました。

【中身編】「友達でいよう!永遠に!」と女子が思う男性の特徴 2位「チャラい」男性
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=60&from=shared_ranking&id=3431804

記事によれば、ありえないのは、
1位 食事のマナーが悪い 47.0%
2位 チャラい 43.3%
3位 頭が悪い 39.7%
4位 ナルシスト 37.6%
5位 話がつまらない 34.4%

なるほど。

しかし食事のマナーをはじめ大変スマートに行動し、
頭が切れる知恵者で、己の分をよくわきまえていて、
話が超面白いうえに……チャラい。
それって感じの良いイケメンかと。

そもそもスマートに行動する切れ者で、話が超面白いって時点で、ある程度チャラついて見える。
――くそまじめの堅物で逆に面白すぎる、阿呆すぎて滑稽などというケースを除いては。

服装やしゃべりかた、趣味などから、いかにも真面目そう……という地味タイプのほうが、
警戒されない分、ここぞとあらばナルシスト全開でせっせと粉をかけ、
したたかで器がちっさかったりする。
そんな村上春樹の小説の主人公気取りのつもりなのか?――的な「文化系オヤジ」が、
わたしの本を読んでくださる読者層の界隈では忌み嫌われているというのに。
(文化系説教ジジイにモテない方法http://togetter.com/li/237431

ちょっと前に、チャラ男VS中二病を拗らせすぎた文学系少女(http://togetter.com/li/793297
このまとめが話題になったりもしていたのに。

データ取ってるパラダイムが違うのか。
チャラいの定義が異なるのか。
棲み分けの問題かしら。
それともあれか、ひとまずチャラいのは嫌いだと言っておくツンデレ的な作法なのか。

いろいろと乖離を意識します。

『世界のかわいい小鳥』 [最近のお気に入り]

このブログを読んでる人は、
私の作品を読んだことがある人が大半かと思うし
私の作品を読んだことがある人なら、
この作者ってば、小鳥大好きなんじゃないの、というのは薄々、勘付かれてるような気がする
(小鳥だけじゃないけど)。
その中で、私の作品を好きなんだよと思ってくれる人がいるとするならば、
うち大半が、小鳥が嫌いなわけがあるまい、となから信じている。

つまり、このブログを読んでいる人は、小鳥好きであろうよ、
という強引な論法を組み立てた上で、
最近見つけたこの本が、思いのほか超お勧めです。

世界のかわいい小鳥 世界のかわいい小鳥

本屋で小鳥や仔猫の写真集があると、
ひととおり手にとって見てみる癖があるんですが、
ふーん……思ってたのと違う、いっぺん見ればもういいや、
であったりする。

なのにこれは何気なく期待もせずに手に取って頁をめくったら、
たちまち離しがたく、家に連れて帰るよ! 買ってくるから!
という小鳥好きにはたまらない一冊でした。
変ないい方ですが、外れ部分が全くない。小鳥好きのハートをがっちりホールドです。

家で何度も開いては、はぁ……溜息まじりにうっとり眺める。
先日は身内(←この人もそこそこ小鳥好きかと思われ)に自慢げに持参し、
「見る? どれがかわいい? どれが好き? ちなみにわたしは25pの青いエボシガラさんが一番かわいいと思う超好み。どの小鳥も超かわいいけど、あえていうならば! 72pと73pのソウシチョウさんも綺麗。美人!」
と、頼まれてもないのに語りだすレベル。
「このツバメ、飛行中に足を完璧に仕舞ってんのよ、飛びたったときと着地するときだけ足を出すんだよ、飛行機みたいなんだよ、すごいよねえ。んで小鳥の何がかわいいかって、軽さだよね。穂先に座ってんだよ、こんなやわやわな穂の上で、羽休めしてるんだよ。まじかわ……」

===以下ネタバレ===
巻末に、監修の人による小鳥談義がわずか載っているのですが、
「この中で一羽だけ種類の異なる小鳥が混じっています、どれかわかりますか」
という類の質問に、
「コゲラ!」
即答です。
(小鳥好きは多分みんなそう。)



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着せ替え [か行]

色々あっても、その時に書かないとブログって更新できないままに過ぎていきますね。
自転車を10年ぶりくらいに買い替えたよ、やったね!
……というレベルの色々ですが。

友人たまきさんの新作のお人形(今回はエイサ・バターフィールド君似の少年ですよ)を
見にも行きました☆
エイサ君のうちでも『ヒューゴの不思議な発明』の頃のエイサ君という感じです。

「少年時代のイライジャ・ウッドにも似せてる?」
「イライジャは以前、女の子の人形を作った時、ぼんやりイメージしてた」
なるほど! 好きなものって、意図せずとも作品に滲み出るんですよ。

たまきさんのお人形のおとなりに飾ってあった若者のお人形も、
超、とある女優に似てました。
「似てる! あの英国人のちょっと変わった個性派女優に似てる、ええと、ええと……美人なのに(あるいはそれゆえに?)汚れ役が好きなのかエキセントリックな役ばっかり演ずる、中性的なあの……切れ長で瞼がないかんじの、いつもぱっくり目を開けてる感じの」
名前が出なくて、んぐんぐ言っていると、そのお人形の作者登場。

「あ……ティルダ・スウィントンですか? 好きなんです。え、似てますか?」
「似てます。というか、ティルダ・スウィントンがモデルなのかと……」
「いえ、特に……」

ティルダは女性で、人形は男性なのだが。
ティルダ・スウィントンって、元来、全然まばたきしなそうな人です。

たまきさんのお人形にむかってサービスショットをお願いする私。
「この坊ちゃん、セーラー襟の内側、中ってどうなってるの、脱がせられる?」
と変態的な無理を言い、たまきさんに見せてもらう。
セーラー襟のスカーフをたまきさんに結び直してもらうエイサ君似の人形の、
この子……服も自分でまともに着られないで執事にやってもらうだなんて、まったく坊ちゃんね、
という雰囲気が際立って良かったです。

たしか以前も、
ドレス姿の人形に向かって、
「この子どうやってこのドレス着てるのかなあ、この襟元はどうなってるの、見たい……見たいなあ」
と熱烈に眺めていたら、たまきさんが師事してる先生がやってきて、
「実はこうなってますよ~実際にこの時代の女性の服もこんな感じで」
と軽く脱がせて見せてもらったことがあった気が……。
「下は? ペチコートですか、ペチコートだ!」
とかそういやぁキャッキャしてたよね自分。

「お人形って着せ替え欲がわくよね~」(by たまきさん)

まさにそれです。


に……日常系 [な行]

今期開始のアニメでとりあえず今のところ一番面白いな、と思っているのは『血界戦線』です。
なぜか身のまわりで見ている人をまったく知らないので、
さりげなくお勧めしておこう……。

背景絵が込みいっていて毎回眺めてるだけでも楽しいし、
人物がリズミカルに動くし、
声優は実力派ぞろいの、うわあ良いキャスティング……だし、
主題歌はBump of Chickenだし、
良い意味で安心して見ていられます。痛快。

1話は、ん?
という謎テンポとカオス展開で、さすがに良くわかんなかったのだが、
2話から、ぐんと面白くなり、ははーんこういうテイストかあ、と理解して、
3話は3話目にしてもう安定の小気味良さです。

血界戦線 #01「魔封街結社」
http://www.nicovideo.jp/watch/1428306932

血界戦線 #02「幻のゴーストワゴンを追え!!」
http://www.nicovideo.jp/watch/1428915744

エンディングを何っ回も見てる……。キッチュに動くよなあ~。

サムチャとか銀魂とか、カウボーイ・ビバップぽさもあるかもな、という類の
「うさんくさい犯罪がらみの日常系?」が不足している視聴者には、
これだよこういう弾け具合のだよ……と。
キャラにみんな愛嬌があります。

TVアニメ『血界戦線』PV第3弾
http://www.nicovideo.jp/watch/1426826885
忙しかったらこのPVだけでも最後まで見てみて……。

===
先日、大関ヶ原展に行ったレポを忘備録をかねて書こうかなと思ってブログに来たのだが、
気が付けばアニメのこと書いてるうちに、
個人的にタイミングを見失った。
まあいっか~。




共通テーマ:アニメ

ロケ地どこだろう [ら行]

昔は相当なテレビっ子だった私ですが、
ここ十年、テレビを視なくなりつつあります。
といっても好きな番組は録画しといてガンガン見ますが、
とりあえず家に帰ったら、明りつける前に……カーテン閉める前に、
テレビをつけとこうよ、
という生活がいつしか、とりあえず家に帰ってきたら一番にPCの電源を入れる。
大抵の人がそうではなかろうか。

録画した番組は当然のごとくCMをとばして視るし、
アニメなどは、ものによってはOP・EDをとばせば正味20分ですから、
一時間で見ようと思えばまとめて3本見られる。
生で見てたら2本しか見られない。この差は大きい。

CMがオートスキップになっている番組ならいいんですが、
そうでないとチクチクと早送りする。

……あ!
長年のテレビっ子センサーに反応するCMがあると停止して、見ます。

このCMがなんか好き。
風景、ボート、こういう格好している新垣結衣も、台詞全体のスタンスも。
CMって綺麗事のつまった偽善のかたまり、
欲をオブラートに包んだ気味悪い世界を、
いかに魅力的に見せるかが勝負。
なのに、媚のない感じに見せるところが、目を引きます。


https://youtu.be/YW-qP05pRiM
GMOクリック証券「Life is FUN」30秒

いろんなヴァージョンがあるようだが、私はこのヴァージョンが好き。
旅したくなるよね。
しかし最近のヨーロッパはいささか不穏すぎる……。

んでもってこのCM、昔トヨエツがやってた『焼酎貴族TRIANGLE』のCMシリーズを彷彿とさせる。
ちょいさびれた欧州の東側文化圏っぽい地域を旅していくCMの世界観がそっくり。
ことに郵便局ヴァージョンや、
美女と湖畔でボートに乗っているヴァージョンが似ていたと思うが、
次のヴァージョンしかYoutubeで見あたりませんでした……。


https://youtu.be/Wwo-DPv7MpE
KIKKOMAN TRIANGLE 豊川悦司 「黒いBar」篇


ティーポットって鳥のかたち [た行]

あ……羽生選手の世界フィギュア選手権ショート・プラグラム見逃した……。

テレビ画面を前に呆然としかけていたところ、このCMですごい和んだ。

かわいい。
ひたすらに。

小鳥にかぎらず、猫でも、犬でも、うさぎでも……
CMにかわいい系の動物を登場させるのは常套手段ですが、
作り手が正直なところ全然、小鳥好きじゃないんだ、というケースは、鳥好きには看破できます。
えっへん。

好きじゃない人が変に媚びてアピールすると、
昔よくあった、お祭り用にカラーリングされたヒヨコ
(現実にわたしは見たことないが)みたいな雰囲気を全面に醸しだし、厭な気分にさせられる。

これは小鳥が好きな人が作ってるよ、きっと!
着地するときのふわっとよぎる間(ま)とか、首の傾げ具合とか、胸羽の柔らかそうなカーヴとか!
極甘な小鳥であれど、卑屈さをさほど感じない、小鳥の愛嬌をわかってらっしゃる。
(実際の小鳥はもう少し足が大きく踵部分の親指?が長いけど、
そんなことも気にならないくらい、小鳥の可愛さを生かした造形ですよ。
地下足袋はいてるみたいな感じで、これはこれで又かわいいじゃないの。)


AGFブレンディ スティック ティーハート ぼくの好きなフルーツティー 篇
https://youtu.be/fd0aCliBZLg

小鳥のティーポッポというらしい……。
ティーポットとかけてるのか……
ついでに桃も美味そう。
こういう世界観がけっして嫌いではないというのもある。

初めて見たけれど、そこそこ前からあるCMのようです。


デフォルトのセイフティネット [た行]

先週、身内の野暮用で、
戸籍謄本やら、登記簿謄本やら、名寄帳とかを、遠くまで取りに出向いた。

亡くなった身内が百一歳で、なにしろ当時の事情を知っている人間がもうほとんどいない。
電話だと手間取るし、郵送じゃ嵩張るし、いちいち面倒でもう埒が明かない。
わたしが行って状況説明して、一発で的確にもらってくるべし……
と、遣わされたんである。

わたしはオフィスに勤務しているわけではないので、
……ほら、だって働いてないでしょ、時間に融通きくでしょ、という役目に陥りがち。
……土日も日夜も問わずに働いているともいえるんだがな。

たしかに安易に人に頼める案件でもなかったし、
司法書士に頼むと、いたずらに時間を食うばっかなので、
自分らで出来ることは……と、ガタンゴトンと電車を乗り継いだ。

一時間半あまりで、茨城県にある目的地に到着。
茨城県に行くの生まれて初めてです。

不慣れな場所で、不慣れな用事。
101歳で亡くなった身内の本家があった場所ではあり、いまだに所縁(ゆかり)や名残はあれど、
もはや誰も親戚縁者は近隣に住んではいないのです。

「こちらが最も古い明治の戸籍になります。これより前は、江戸になり戸籍が現存していません」

江戸!? 

そんなんばっか。
亡くなった人は大正生まれですが、その生年等を記した戸籍の《戸主》
いまでいう《筆頭者》から辿りあてないと、
生まれと血筋を証明できないので、こういうことになるのです。

「……すみません。この地番(登記簿に記載されている)から、
実際の番地(地図にある住所)を辿るには、どうしたらいいんですか?」

とか尋ねる私。
専用の地図を見せてもらって、概要を把握。

役場から、現地に出向いて、私なりに視察。
地元の詳しい人に挨拶したり……
身内の用事といえども、わたしは初めて知ることばかりで、探偵みたいな気分です。

タクシーに乗って「本町〇〇〇番地をお願いします」と頼んでも、
「ん? あー、旧市名でいうと、どこら?」
統廃合のおかげなのかな、現在の町名よりも、旧市名がいまだに使われている。
行政の御都合もわかるけど、正直、不都合です。
「……ななけん……町」
「しちけん町ね」

超異邦人のわたしは、観光地でもない場所なのに、思いっきり旅人で、
そんな不安要素の高い、短い滞在の間で、出会った知らない人みんなが、丁寧で親切でした。

東京から水戸に引っ越した知人が、
人が親切、みんなが親切!
と、メールをくれたときには、
……東京だって、そこそこみんな親切だし、日本人はデフォルトが丁重だよ?

……と訝しんでいたのですが、本当に親切だった。茨城。

東京の人間も基本は親切ですが、
もっと投げださないで懇切丁寧に、過不足なく手を貸してくれるかんじ。
呑みこみきれない内容を、「はい? つまり……」と聞きかえせるだけの猶予をくれる。

その分、まずコンビニがほとんど見当たらない。
ほとんど店がない(……あるにはあるんだろうけど、店かどうか一見にしては、判別がつかない)。
ファミレスすら見あたらない。
タクシー乗り場がない。
役場前に一台のタクシーも停まっていない。
流しのタクシーを捕まえようとしても、タクシーが通過しない。
タクシー会社に電話しないと来ない。
タクシー会社に電話しても、うち今、出ちゃったんで……よそをあたってください、と。
傍の人に訊いて、大きいタクシー会社を教えてもらって、またかけるのであった。

高層マンションとかもけっこう建っているので、過疎化ではないんだろうけれど、
地方都市というほど栄えてはおらず、
東京郊外ほど店がない。
初めて訪れる者にとっては、ものさびしいの。

まったく見知らぬ土地で、用事を済まさねばならぬ、心細さ。
不安に囚われるのを払拭せんと、気を張りまくる私。
グーグルアースで下見したのが実際すごく役立ちました。

「そんなんでよく未成年時分から単身アメリカに留学したよね」
とか、
「それでどうして思いついたら突然、海外旅行とかも行くんだろうね」
と言われますが、
もっと違う感触です。

携帯が暗くなり、充電が切れて、至急連絡をつけたいのに公衆電話が見つからない……みたいな。
暗くなると続々店が早じまい……道に迷って駅にもどこにも、たどりつけない。
そんな身近で地味な切迫感に似ている。

全国展開しているチェーン店とかが見あたらない、目印のない場所を、
徒歩で、てくてく……。
日本人で、日本にいるのに、知ってる景色も風景もない。
落ちつき場のない、寂寥感なのですよ。

遠方ってほど遠方じゃないけど異邦の土地で、かえすがえすも親切で丁寧な応対をしてもらって、
本当に助かりました。
親切が倍、しみるのであった。

で、逆に――あの状況下で、もしも悪意のある人間に行き当たり、
あやうい目にあったなら、
精神的なショックも凄いし、とことん逃げ場がないなあと。
親切がセイフティネットなんだな……と。

ちなみに、訪れた土地には、
かつては蔵に刀剣がゴロゴロあった、と小耳に挟んでいた。
ひょっとしたら、ほんまもんの、生刀剣を手にできるのでは!
という下心は、あえなく見事に粉砕されたのだった。

蔵なんて、跡形も無いんじゃないか!
どこに蔵があったのよ、まじで? いつの話。

「いや……おまえのお父さんが子供の時に、お祖母さん(私の曽祖母か)に、
《この蔵の刀剣はあなたにやろうね》と言われてたっていうレベル……」

でも、それ……少なくとも戦後でしょ?
戦時中に闇米と両替せざるをえなかった、ってわけでもなく。どこに消えちまったんです、一体。


エーテルとクロロフォルム [あ行]

まだやってんの……!?

……と周囲の人間に言われるんですが、いまも『カンパニュラの銀翼』の英訳チェック中です。
今月末には終わらせたいが……。

なんか途中で英訳者のかたの集中力が若干、尽きてきている感が……
一文やフレーズのみならず、段落がごっそり抜けている箇所も少なからずあり、
単なるケアレスミスなのか。
と思うと、恣意的な省略と思われる部分も多く、
どうやら面倒くさくなると、ざっくり中身を変えて省いちゃうのよね。ダチョウとエミュのくだりとか。
……ややや。ここまるっきりないぞ。
あ、全く身に覚えのない単語の羅列が……。
いずれもが、省かれたり変えられたりしては困る重要なポイントなのである。

で、私が英語で文章を書きくわえたり、
書き直したりせねばならない箇所も……という有様なのである。
そこはしかし外国語なので、すらすらとは捗らないのである。予想以上に。

むろん、私一人でこんな大量に訳せる筈がなく、訳者さまさまなのです。
英訳者が言語能力が長けていることは予想がつくのだが、
根本的に小説のなりたち、小説というものの何に気遣いが必要か……が、
若干Questionableなのは否めない……。

誤訳はもちろん、
物語に齟齬が生じる訳というのは困りものです。
訳文のテストだったら、けっして間違いにはならなくも、
単に、英訳文が文法ミスなく仕上がっていれば、
小説として通用するというわけじゃない場面は多々あるのだった。

たとえば。
81~82頁くらいに出てくるシーンで、
重傷を負って担ぎこまれてきたベネディクトに、殺してくれとシグモンドは頼まれる。
が、シグモンドは医者に命じるのだ。

《医者はガーゼにエーテルを染みこませ、ベネディクトの口元にしばらくのあいだ押し当てた。》

The physician moistened some gauze with ether and held it steady under Benedicts's nose.

と訳されています。全く問題ない。

で、後になってその時の出来事をシグモンドが回想し、エリオットに告白する。
かいつまんで当時の状況を説明するシーンが340頁目。
ここに至るまでに、当然すごく色々なことがあったわけで、訳者は忘れてしまったのだろう。

《私は医者に頼んで薬を嗅がせて、ベネディックを無理やり眠らせたんだ。》

この場面では、特に何の薬剤で麻酔をかけたか具体的に明記してはいないのですが……。

I had the doctor force him into sleep with chloroform.

→私は医者にクロロフォルムで彼(ベネディック)を無理やり眠らせたんだ。

クロロフォルム使ったことになっちゃってるのよ。
眠らせる薬→クロロフォルムと訳したのでしょう。
別に間違いじゃない、訳文としては。

しかし小説の翻訳としては大いに間違っている。

エーテル使って眠らせたので、ここで麻酔薬(narcotic)とせず、
あえて具体名を入れるのならば、前訳のとおりにether(エーテル)と訳してくれないと困るんだ。
クロロフォルムとエーテルはまったく別物の薬剤。
クロロフォルムは当時、etherほど普及していません。歴史背景の描写としても欠陥があるかと。

この話、幻想文学という把握もされていますが、ミステリーでもあるんで、
薬剤の名前が変わっていると、まるで他意があるかのように。
シグモンドが意図的に、エリオットに当初と異なることを織り交ぜて話しているのか?
エリオットを騙すつもりなのか?
それとも当初の記憶が覚束ないほどになっている?
……とか色々な齟齬が生じてきて、物語が成立しなくなる。
断じてクロロフォルムではいけない。

又、たとえば家系図のところ。

《リリィ・ウェラーは、エドガー・ヒューと結婚し、娘ラヴィニア・ヒュー、息子ヘラルド・ヒューを産んだ。》
――(中略)
《ヒース・コレットはラヴィニア・ヒューと結婚した。二人の間にできた子供は――(後略)》

ここで、ラヴィニアが最初、Evaniaと訳されています。
ヘラルドもGeraldoとなっている。
まず私はGeraldoをHaroldと直すのですが、
多分これは訳者のかたが、〔Haroldとしたいのなら、日本人はハロルドと書くのではないか。
ヘラルドの語感を生かすのならGeraldoのほうがそれっぽい〕と思いたったのだろうと予測。
わかります。直しますけれど。

で、ラヴィニアも、私のイメージではLaviniaのつもりだったのだが……とEvaniaねえ……
……どんなもんかしら、
と、次の《ヒース・コレットはラヴィニア・ヒューと結婚した。》の英訳を読み進めると、なんとLaviniaとなっている。

……ぬ。
語感で名前を訳するんなら、せめて統一してくれないと、
その都度、その都度の感覚で訳されては、いただけない……。
Evaniaと、Laviniaでは別人です。
それだとトミー・コレットが、誰の血を脈々と受け継いできているのか。
その重要な血縁が、途切れてしまうではないか。
齟齬が生じ、辻褄が合わない、小説のミスになってしまう。

たぶんパッと見て、大した意味がない一文に思えたのかもしれませんが。
大きな瑕疵に繋がってしまうんです。

不老長寿(eternal youth)を、Immortality(不死身)と訳されていたりとか、
こういうレベルの、文法上は誤訳とも言いがたいが、
小説上は、おもいっきり誤訳というのが物凄くあります。
不老長寿=不老不死と思ったのか?
しかし作中でしっかり、「不死ではない」と言ってるそばから、Immortal、Immortalって、
もうわけが分からないよ……(笑)

わたしは小説家になるまでは、大学の研究室の非常勤勤務でしたが、
そこで学術論文の翻訳チェッカー的な仕事も、わりと折にふれて携わる機会がありました。
この手の作業にある程度、馴染みがあるし、
一人の目では大量のミスがすり抜けてしまうのはわかります、なにしろ母国語じゃないから。
母国語だって、初校・再校と校正が必要なのだ。

学術論文は小難しいといえども、小説ほど長くない。
長いものは、チャプターごとに担当の学者がそれぞれあてがわれる。
学術論文・翻訳アンソロジー的な一冊を作り上げるのも、わりと一般的。
そんな短い訳でも、下訳チェックの時点で、ざっくざっく考えられないようなミスが……。
……こちら本当に専門家が訳してらっしゃるの、まじで。
……みたいな状況も珍しくなかったもの。
(日本の一流大学系で、自分の研究室を持って、留学経験もあって、おまけに准教とかじゃなく、教授だったりするお歴々でもです。)

他の作家の方々は、誰しもこの手の地道な作業を自分自身で網羅してきているんだろうか?
英語にアレルギーの人はどうなるんだ。

何ヶ月を要しても、一円にもなりはしないが、ただひたすら自分の小説への情熱で、
しこしことやる。
(しこしこ……とは最近、辞書の意味からやや外れた用途を多く見かけるが、本来の意味で、しこしこと。)
そんな作家って少ない気がする。みんな私よりもずっとスケジュールが差し迫って忙しいだろうから。
このわたしでもスケジュールのやりくりに困るほどだ。
こういう作業嫌いじゃないから……救いですが。

有名作家は、物語を精読・熟読したうえで、校正してくれる優秀な英訳チェッカーが居るのかも。

あ、でもたとえば村上春樹とか、当人も翻訳をしたりと、
それでいてまた海外で通用する英訳作品を出している作家は、
自分の英訳作品にも、やはり隈なく、目を通していると考えるべきだろうなあ。

そんなですが。

「ああ。そうしておくれ」
(292p、シグモンドの台詞)

→"See to it that you do not, please,"

……と訳されているのに出会ったときは、
この語調、まさにシグ! 本来、語るべき英語でまんまシグ!
と痺れたりと、
そんな素敵な英語も盛りだくさんなので、
私自身、できあがりを猛烈な不安とともに、物凄く楽しみにしながら、進めています。



共通テーマ:

まぜるな危険 [ま行]

ゴシックとスポーツを掛け合わせたヘルスゴスというファッションが海外でトレンドである、
という記事を、写真と合わせて見かけたんですが、
――いや……これ忍者じゃない?
日本ではまだ認知度が低いがこれから高まるかも知れません的な記事なんですが、
――いや……認知度も何も……忍者だし……。
いろんなジャンプ漫画、ジャンプ系アニメで、この手の忍者系・中二ファッション、見尽くした感が。
最新トレンドどころか、とてもあるあるな既視感が。

そういえば以前、映画Kill Billで服部半蔵に刀を依頼するエピソードがあって、
「なんで忍者に刀を依頼するんだ。日本刀といったらサムライでしょうに! タランティーノは日本映画を大好きなんだから、そこはきちんと押さえてほしかったのに……」
とか、私がぶつくさ口説いたら、
「忍者と刀って違和感ない。べつに」
と反論されたことがあります。Kちゃんという友人でしたが、「そこは別になんら問題はない。忍者って刀で木葉を切ったりするんじゃない?」

えええ……忍者といったら、まずは飛び道具系じゃないかなあ~、
刀は単なる武具として使いもするけど、
日本刀に魂を感じる典型といえば、やはり侍を置いては……

とか、私はいつまでも腑に落ちずにいたもんです。


モフモフ [ま行]

基本的に、北極グマは温厚で高い知性があるけれども、
野生動物ゆえに、いつ何がどういったリアクションを引き起こすかは全く想定できないから、
人間は必ず70フィート(約21メートル)以上の距離をとっているそうな。
それ以上近づいてきそうになると、クラッカーを鳴らすことにしているらしい。
ホッキョクグマはそのクラッカーがどういう警告か理解している。

……とか英語でナレーションが入っているこの動画。
元来、食うか食われるかの関係の、100%野生のホッキョクグマ 対 飼い犬。
双方じゃれてて、もふもふ交流している。
雪上のフロンティア最先端は寒そうだけど、あったかそうなのだった。

もふもふ成分がなごむ!


https://www.youtube.com/watch?v=JE-Nyt4Bmi8
Polar bears and dogs playing

《犬を抱きしめる野生のホッキョクグマ:http://skaihahiroi.blog.fc2.com/blog-entry-865.html》という最近の記事から私は辿りついたのですが、
この動画自体は8年近く前にアップされてました。




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刃の向きと殺傷力 [や行]

米国留学時代に、格闘技とか護身術などに詳しい知人が居ました。
詳しいだけでなく、自分自身も格闘技をやっている人が、
男女問わず、日本人でちらほらと居ました。

見るからに格闘技やってますね、という見てくれの人もいれば、
か弱い女子に見えて、有段者である人とかも。
折あらば、いろんな逸話を披露してくれるのだった。

けっこう前の話なんでうろ覚えですが、北海道出身のとあるその人は、

「地元の公衆トイレで、女の人が不審者に襲われて殺されちゃったんだけど、
その数分前に自分も同じトイレ、同じ個室を使っていたの。
もし数分前にわたしが襲われていたなら、ぜったい撃退できた。一人救えたのに」

本物だな……すごい自信! と感銘を受けた記憶があります。

かれらは護身術のコツとかを、折あらば会話の端々で教えてくれ、
また口コミでも、友人伝いに耳に入ってくるのでした。
そんな彼らが口を揃えて言う、一番怖いというのが――。

「時代劇で、父上の仇!とか言って、たすきをかけた娘さんが、
小柄(こづか)を両手で握りしめて、銅回り――帯の脇に据えた状態で、
タッタッタッタと全身で、ぶつかるように突進してくる、あれが一番、殺傷力が高い。こわい……」

剣をブンブン振り回す殺陣は、喧嘩の仕方としては上等かもしれないが、
回避する術がなくはない。
大抵の武器には、対抗できる護身術、対処法がある。

いっぽうで、上記の方法だと一番、避けにくい、躱(かわ)しにくい。
振りはらおうとか、奪い取ろうとか絶対に試そうとせず、
身近にあるもの投げつけ盾にして、一目散に逃げるが賢明。

かつて『踊る大捜査線』の映画でも、
青島刑事が、副総監・誘拐事件の犯人を確保する際、
踏みこんだ容疑者宅で、その母親に刺されて重傷を負います。
いきなりドン、と背後に女がぶつかってきて、
青島刑事が振り向いた次のシーンで、包丁でぶっすり刺されているって分かる。

……これだよ、これが怖いやつだよ……リアリティだ……

いつしかそんなふうに映画を見るようになってました。

で、刃の向き。
出刃包丁を普通に持って殺すのと、
刃を上にして殺すのとでは、殺傷力が違う、と。
力の入り具合が違うのか。
本気度も違いますよね。

ざっくりとした話ですが、
刃の向きが上向きだと《明確な殺意あり》。
刃の向きが下向きの、通常の使い方だと、
《無我夢中の正当防衛》という主張が通りやすい、
……そう一般に言われています。

で、映画とかアニメとかでも、わたしはその辺にわりと注意を払って、つい見ます。

海外の中世時代の剣は諸刃(もろは)で両刃だったりもするけど、
海外だって、ふつうのナイフは片刃だ。

気合の入っているアニメなどで、
手習い程度で刀を振るっていた登場人物が、
真剣になったとたん、俄然、刃のほうを上にし、斬りこみだしますよね。
この登場人物……本気だ……制作サイドも本気だ……と、
見ているほうもビリビリと来るわけです。

こないだまでやってたFate/Stay night(UBW)の、
セイバーとアサシンの戦いなど、顕著でした。


Saber vs Assassin 2014
http://youtu.be/v0R_CdqHtM8
(セイバーとアサシンの剣闘シーンを抜粋してまとめてあるyoutube。)

本気モードが上がると、打ち合い中の刃の角度がどんどん上向きに。
アサシンの刀は長すぎだと思うし、その切れ味で鍔(つば)がないと、自分の指まで落とさないか。
……という点はさておき。だってこの人たち英霊だし。

鑑賞のみならず、自らが小説を書くときも、刃の向きの殺傷力は、意識しつつ書いています。
刃の向きに関して、なんら関心のない人にとっては、どーでもいい描写かもしれなくも、
そこには必要な意味、こめたい状況描写が。
伝わる人には伝わってほしい、そういう心理を投影して書いていたりする。

いま『カンパニュラの銀翼』の英訳チェック中なのですが、
シグモンドが袖の内側の仕込んでいた、銀のナイフを使うシーンで。
《シグモンドは左手でベネディックの肩を強く摑み、抱き寄せると右腕を背中にまわした。
右手の短剣を裏返して刃を上にし、自分向きに逆さに手首を返すと、~(以下略)~》

小さな武器で(おまけに膝を突いた体勢なのだ)、
必要最低限の力でも、すみやかに最大限の殺傷力を及ぼせるだけの努力と工夫として、
ナイフを裏返し、わざわざ刃を上にする。
動揺しつつも、そのひと手間を取るだけの冷静さを保ってもいる。
短い文だけれど、シグモンドの本気度がひっそり表われる行為なのですが、
英訳では、シグモンドが刃を上に向けるフレーズが、なんとそっくりカット。

Sigmund gripped the baron's shoulder firmly with his left hand, and threw his right arm around his back as if to embrace him. Turning his right wrist so that the blade faced back towards him,~(以下略)

無いぞ……刃を上にする一文が見あたらない。

前文の原文で、銀のナイフと書いているものの、
この文章では、短剣としているため、両刃のダガー(dagger)の類だと思われたか。
それで刃の向きを変える描写が、辻褄があわないと、削除されたか……?
そう想像しかけたものの前文できちんとknife(ナイフ)と訳されている時点で、片刃。
当該文章の短剣=bladeとなっている。
bladeって必ずしも両刃なのかなあ、両刃だとしたらそこから指摘せねばならないわけだが……。
(ここでは短剣というよりも、むしろ刀身という意味で使われていると思うのよ。)

そもそもhim his が一文に多い文章で、
ひとつの文に、
his left hand、
his right arm、
his back、
him
と、つぎつぎ出てくるが、これちゃんと通じるのかしら?

his left hand→シグモンドの左手
his right arm→シグモンドの右腕
his back→ベネディクトの背中
him→ベネディクト
という意味で、
合間にSigmundともBenedictとも書かれてないのに、
himやhisの代名詞が誰を指すかが、同文のうちでスイッチしている。

himがベネディクトを指した、つづく次の文頭、Turning his right wrist→
シグモンドの右手首……。
これ初読の読者にすんなりと区別がつくのか。混乱を来さないか?

どう赤ペンを入れたらいいか、思案中。

楽天グリーティングの不具合 [ら行]

新年のご挨拶や、結婚した友人へのお祝いメールなどを、
楽天グリーティングで出すことも多いのですが、
まれに肝腎のメッセージが真っ白の、空白になることがある様子です。

通信をリフレッシュして見ていただくか、
ブラウザをいったん閉じて立ち上げ直していただくか、
あるいは、楽天グリーティングのカードのプレゼンの枠下にある、
メッセージを読むというところをクリックしていただくと、
上の窓のメッセージ画面は真っ白であっても、
メッセージ文章が出てくるようです。

私も以前、身内からもらった楽天グリーティングが、
しかしメッセージに一言もなく、
なぜ……
と思って直接訊いたら、
そんなことないよ! 色々書いたよ! むしろ長々と!
と。
別のPCで試したら、ばっちり読めたことがあります。

PCの機嫌にもよるので(同じPCでも、すんなり出る時と、まったく出ないときが……)
お手数ですが真っ白い場合は、ちょっと色々試してみてください。

わたしが真っさらの空白で出すはずもなく。
そんなの出すくらいならば最初から出さない。

スマフォの友人や身内に、携帯用の年賀メールを送ったら、
昨年は着信さえしていなかった。
場合によっては使えないな……と自覚してはいたのですが……。
(スマフォ対応していない――とヘルプページに載っているのを最近、知った。)

色々と書きたい私としては、
楽天グリーティングならば長く書きこんでも威圧的にならないし、
華やかで、なにかと使い勝手もよく(……ときに活動時間が非常識だったりする私には、送信の時刻設定を簡単にできるのが凄い魅力)、
ついつい利用しております。

最終回、ルシフェルが登場するも無言だったのは、せめて一声!と思ったけど [さ行]

『神撃のバハムート』最終回、面白かった!
30分だけど、2時間映画を見たくらい濃密にワクワクした!

子供の時、単純に何も考えず、
新しい世界と、新しい物語とに超ウキウキし、
テレビにかじりついてワクワクしていた冒険ファンタジーの感触が、ガンガンに蘇りました。

日本人スタッフで固めたクォリティたっけーアニメを毎週テレビで見れちゃうことに、
感謝せずにはいられないほど贅沢だった。
課金ゲー、おそるべし。

広告費に莫大な予算をもっていかれ、
実際にアニメに携わっているスタッフは、雀の涙しかもらえない……という噂の、
ブラック企業も顔負けなほど火の車、低賃金と、悪名高いアニメ業界。

だがこんなにも、課金ゲーで得たお金を惜しみなくアニメ制作に投入するとは。
なんて清々しく正しいお金の使い方なんだ、Cygames!

通常、苛酷な労働は、
働き手が居なくなるがために、
賃金が高く設定されてくるのが世の習いですが、
アニメ業界の場合、わりとブラックなのがデフォルトだろうと、
――やりたい!
――アニメの仕事がしたい!
という、なり手が尽きないので、
皮肉にも環境が改善されないのかも……。

アメリカでは脚本家協会だかが、ゴールデングローブ賞の時期になると、
いつも賃上げ交渉してる気がする。
日本でも立身出世した有名で有力なアニメーターとかが、
労組的な……メーカーが春闘とかやってる、あれ系の立ち上げたりしそうなもんなのにね。

そう先日、友人に話したら、
「日本のアニメ界隈の住人って、率先して権利を主張し、組織的に動くとか、
待遇を交渉するとか、そういうのもともと苦手な性格そう」
あーそっかー。

そんな中でバハムートは徹頭徹尾、胸熱でした。


turn up [た行]

いまだ『カンパニュラの銀翼』を英訳チェック中です。
ふだん、原稿の進行状況を、ブログにアップしない私ですが、
カンパニュラは既に出版されている話だし、
ここでブログを読まれるかたの大半は、内容を既に御存知かと思うので、気軽に語りやすい。

一冊のあれだけの分量の本を、
一人の訳者が、最初から終わりまで訳しているので、
思い込みによる誤訳が散見されるのは致しかたないこと。
私が自分自身ではぜったい英訳しきれない、豊富な語彙と表現力ですし、
大半はほぼ完璧に近い、美しい英訳。
ただ、なかには興味深い誤訳も見つかるわけです。

わかりやすい例だと。

シグモンドが、屋敷のカンパニュラの花を、
夏になったらミュリエルにぜひ見せたい――と思うシーンで、
《釣鐘草(カンパニュラ)の青紫の花が》
と書いている、この《青紫》が、
《green-purple》と訳されていたりします。
Oh...

日本語では《青々とした》などと、かなりのケースで、
青が本当は緑色を指しているので、
青紫→green-purpleと、深読みしたのでしょう。
わかる、わかる。
しかし、green-purple……緑と紫の花びらって、どぎつい。

ラベンダー色(laveder)とか、藤色(mauve)としても良かったんですが、
カンパニュラの花の色を語るのに、ほかの花の色を引き合いに出すのは、どうなのさ……。
それゆえ青紫色と書いたので、
ここはbluish-purpleと直したりするわけです。
(ちなみに欧米人がいうpurpleは、
日本人がイメージしている紫よりも、やや赤紫寄りな気がします。)

また、厳選して書いた言葉を、あっさり訳されていると、
違うそこはNoooo!
……みたいな、私ならではの、こだわり部分も出てきます。

たとえば、シグがミュリエルの右手から、手袋の裾をめくり上げるシーンで。

そもそも、この訳者の癖なのか、欧米人は一体にしてそうなのか……、
右手とか左手とか、
こっちの腕からあっちの腕にシーツの束を持ち替えた、
などと、わたしが手や腕のことについて細かく書いている部分、
わりと端折ってあります。
右手→hand 左手→hand
右腕→arm 左腕→arm みたいな感じ。
まあそこは、へえそうなんだー……で気にしない。

ただ《ミュリエルの右手から、手袋の裾をめくり上げた》
→Sigmund removed the glove from her...(以下略)

これ、ちがうぞ……! 
remove the gloveだと→手袋を片方取りさる。手袋を片方脱がせる。
(gloves じゃなくてthe gloveだから、片方なのはわかる。)

実際は、手袋を完全に取り去ったのではない。
(そう、シグはあの場でけっして呆気なくすっぽり手袋を脱がせる真似に及んではない。)

ミュリエルの右手の手袋の裾をめくりあげて、
そのわずかな手の甲の素肌に、目を伏せて、キスするんだよ。
その時の二人の距離感と関係性を表す大事なとこ!
脱がすこともできるけど、あえて少しめくりあげ、
そのほうがデリケートで、エロい。
色気が増すから。

めくるというと、flipとかが出て来るんですが、
flipというと、ひっくり返す、ぺろん、ペラんとした感触で、なんか違う。

たぶんturn upだな……(袖口を折り返すような感じ)
Sigmund turned up the hem of the glove from her…(以下略)となるかなあ。

一つ懸念材料の英訳に行き当たると、
しっくりくる、赤ペンを入れるだけの適切だろう英単語をたどりあてるまで、
なかなかに頭をひねります。 


ラ音 [ら行]

いまも『カンパニュラの銀翼』をちくちくと英訳チェック中です。
遅々として進まずに時にはジリジリするも、
興味深い発見が、ちょくちょくあります。

誤訳をチェックするわけですが、
なにしろわたしの英訳を担当してくださってる訳者は、
読解力や英訳力のみならず、センスもピカイチ、と読んでいてヒシヒシわかるので、
いちいちもって興味深い。

たとえば《虎落笛》とか、どう訳すんだろう…….。
hissing soundとかか?
と思っていたら、
rimeflute
と造語してありました。

《虎落笛とは、冬に窓を吹き抜ける隙間風の音のことだ。》
という原文を、
→冬に窓を吹き抜ける隙間風の音のことを、シグモンドが住んでいる地域では、rimefluteと呼ぶのであった。

といった感じに。すごい。rimeとは、霜で覆われ凍てついた窓とかを表す単語。
なあるほど。

いっぽうで素敵な誤訳にも出会います。
もういっそこれでいいじゃないか、と思えそうな素敵誤訳。

さきほどの虎落笛を、原文で私は《連続性乾性ラ音。喘鳴音にもよく似ていた。》
と例えているんですが、
この連続性乾性ラ音のラ音というのは、ラッセル音という意味の、医学用語の略語です。
ラッセル音とは、ドイツ語のRasselgeräuschとかいう、
キシキシ……ガタガタ、ガラガラ、軋むような雑音、
という単語からどうやら来ているようです。
さすが医学用語はドイツ語仕様だった日本ならでは。

このラ音という語感が、日常語とかけ離れていて、
わずかに異様な響きと字面が、個人的にちょっとたまらなくて使ったのですが、
この乾性ラ音、英訳するとdry raleのはず。(連続性ラ音とするならばrhonchus。)

で、その《ヒュウヒュウと糸を引くように漏れ聞こえてくる連続性乾性ラ音》が、
……なんとラの音階の喘鳴音と、訳されている。
a drily whistling string of A naturals escapigng one after another.
と、すっごく詩的に誤訳されているのだ。

糸を引くように――とあるせいで余計に弦楽器とAの音を彷彿とさせたのかもしれません。
(糸を引くように、とは納豆や蜘蛛が糸をひくように、粘っこく、音が絡まりつつある感触なのだが。)
……私自身も、ラ音という語を初めて知った時には、ラの音かと一瞬、思ってみたりもしましたが。
ドレミファソラシドのラの音がする、絶対音感的な意味合いとは異なるわけです。

誤訳ですし、原文の意図と異なりますから、そりゃ直しますが、
これまでの文体から推し量って、
ラの音階で喘鳴音が聞こえるようだ――と表現しそうに思いこまれたのだろうなあ……
(たしかに我ながらそんなふうに書きそうだものなあ)

躊躇いがちに、せっせと赤ペンを入れていくのであります。


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逆効果 [か行]

次のニュースにびっくらこいた。

====================
海外経験は漏えいリスク 秘密保護法で内調

 海外で学んだ経験や働いた経験があると、国家機密を漏らす恐れが高まる―。10日施行の特定秘密保護法の制定過程で、同法を所管する内閣情報調査室(内調)がこうした考えを関係省庁に示し、学歴や職歴の調査が必要と強調していたことが7日、共同通信の情報公開請求で開示された政府文書で分かった。

 文書は内調が2011年11月、内閣法制局との会合で示したメモ。

 海外の学校や国内の外国人学校で教育を受けた経験、外国企業での勤務経験も挙げ「外国への特別な感情を醸成させる契機となる」「外国から働き掛けを受け、感化されやすい。秘密を自発的に漏えいする恐れが存在する」としている。
====================

これ、本気?
どんな裏が隠されているのか。

国家の中枢に居る官僚も、
エリートたちは一年やそこらハーバードだかに留学させてもらったりして、
海外の見聞を培うことも珍しくないはずでは。彼らもスパイ視するのか?

で、海外の教育機関や研究機関が合わずに、さっぱり使い物にならなくて帰ってくるか、
あるいは、海外でがっつり学んで学位やら技術やらを会得して戻ってくるかで、
大抵、海外を敵視する人は、海外生活が合わなかったり、
第一外国語が苦手とか、その手の案外、シンプルな理由なのだが、
個人が海外を毛嫌いする権利はいくらでもあれど、
国家が海外を嫌って敵視していては、お話にならない。

海外経験組と、国内派で、派閥争いでもやってるのか?
そもそも《国家機密》を知りうる海外経験者って、
おのずと海外赴任経験のある官僚(大使)とか、外交官とかに限られないか?
その良くわかんない派閥争いのせいで、無関係の多く、優秀な人材までが、
とばっちりを受ける法律が出来るのは勘弁。

要するに、国家がなんかお前気に入らないな、と思った時に、
お、海外経験あるじゃんか、と突っついて、
海外生活を理由にしょっぴける、ってことになってきますよね?
フルシチョフ政権か!
思想が合わないと、シベリア送りにするんですかね!?

国家的な接待をも受けうる、イチロー選手とか、スケートの羽生選手とか、
彼らもスパイ視してチェックすると?

日本の職場の待遇に不満をいだいて、
中村教授のように頭脳と技術とともに、出て行っちゃうパターンもけっこう見られるが、
有能な人にとって魅力的な環境を提供できないからといって、
スパイ視するのは本末転倒ぶりが甚だしい。
そんなこといってると頭脳はどんどん情報とともに流出しちゃうし、
なぜ有能な頭脳が海外に流出するか、その体質を見直して、対策を講ずるべきだろう。

また海外の過激派に与しやすい安直な人とは、
世界を知らない、特定の思想や哲学を持っていない人たち、
いわゆるノンポリ温室育ちのほうが、免疫がないゆえに洗脳されやすい。
案外、容易に感化されやすい傾向を、無視すべきでないのを、ご存じないのか。

国内に居たままでも海外と接することは可能な現代で、
《純粋培養》で育てられた、抵抗力ゼロの脆く軟弱な世界観では、
世界を相手にしたときに、容易に毒される。
赤子の手を捻るように籠絡されうるのに。

海外に対する抵抗力を高めていくためには、
海外で鍛えられている人員こそを登用すべきなのに。
適材適所がある。

過激派組織IS:アイエスや北朝鮮に対する過剰防衛反応なのかなあと、考えてはみるのだが、
海外駐在経験や、海外留学経験を尺度にして、
スパイや危険因子に目星をつけているようでは、
肝心なスパイや危険因子を見逃すことになりかねない。

海外経験者は、海外の良さも、日本の悪さも、
口に出そうと出さなかろうとある程度、身に染みていますが、
同時に海外の悪さも、日本の良さも、一般の一定以上にはリアルに分かっていたりします。

スパイ活動をしたり、情報漏えいに至る、
現在いる状況や所属する組織、国家を裏切るという人は、
現時点の自分の環境に、強い不満を抱いて、ストレスをためている人なんです。
スパイを徴募するスパイマニュアル的な文献を漁ると、このポイントが明確に見えてくるものです。

ストレスのない人などいない。
しかし人間、保身を考えますから、
どんなにストレスをためていても、
自分の存在価値を正しく認めてもらえる環境にあるならば、
人は簡単に裏切り行為に出られないものです。

むしろ自分の立場を顧みず、
裏切り行為に出ても構わないほどに困窮したり、ストレスが蓄積していないかどうか。
追い詰められていないか。
そのストレスリスクの尺度を明確に見極める戦略が練れないかぎり、
不審か否かを海外経験で線引きしても、
的外れな軋轢ばかりを生むだけなのではと思います。

海外経験は運転手の車輪であって、
高濃度に圧縮されたストレスという特殊燃料がないかぎり、暴走しないとしたら、
車輪のある車を軒並み検問チしても無駄で、
燃料をチェックすべきなんです。
暴走するのは車輪のある車ばかりとはかぎらない、
たとえば船の場合だってあるのです。

この良くわかんないニュースを流して、
なにか重要な意図が透けぬように、煙幕でも張っているのだろうか。
真に受けて良いのかどうかすら、悩みます。


誤字発見しました ○pœnis ← ×poœnis [ニュース]

いま第2回アガサ・クリスティー賞受賞作『カンパニュラの銀翼』の英訳原稿を、
せっせと英訳チェックしています。

訳者Matt Treyvaud氏の美しい英訳文は、細やかなごまかしのない文章で、
原文のニュアンスを一分も損なわず訳すことに専念しているのが伝わります。
(この訳者は夏目漱石作品や、萩尾望都作品を英訳しているそうです。)
ここは英語でこう言うのかあ、ほんとこの表現ぴったりだ……等々
わたしは、じっくり読みこみながら、しみじみしたり、感心したり、
知らない語彙に続々と出会ったりしています。

いっぽうで、訳者の文間までも読み取って訳する能力に長けているせいゆえか、
解釈の相違、先入観ゆえの誤訳? 
と、おぼしき部分もちょくちょく散見され、わたしは赤ペンを入れていきます。
おっと、ほおお、とか興味深く、読んでいる最中です。

また単純な意味の取り違えや、ニュアンスの解釈のふり幅が異なるとか、明らかな誤訳、
などにとどまらず、
けっして間違ってはいない、ただし作者のわたしからすると違う、これを意図していたのではない、
という箇所も出てきます。

たとえば、鏡台。
――クリスティンが鏡台の抽斗(ひきだし)にしまっておいた、
小鳥の剝製の小箱を取り出すシーン。
鏡台をmirror standと訳してあって、言語上、間違いではありません。

でも、ミラースタンドっていうと一般的にこういうの(画像)です。

いっぽう私が思い描いていたクリスティンの鏡台は、ドレッサーです。
上記のようなミラースタンドとは違うわけです。
なんでドレッサーという単語が使われていないんだろうか……。
調べると、イギリス英語ではドレッサーといえば食器棚を指すらしい。
アメリカではドレッサー=化粧台だと通じますが、
お話の舞台は英国ですから、ドレッサーじゃ駄目なわけです。

ではイギリス英語でわたしが思い描く、鏡つき化粧台は……というと、
dressing table (画像)になります。
そういった箇所も、手を入れていきます。

そんなこんなで読み進めていたら、原書のほうにミスを発見。
つまり わたしが書いた原文が 間違っている!
おおお(泣)

急ぎここで訂正いたします。
ラテン語が間違っています。
===========
(誤)poœnisと書いてますが、これ間違いです。
(正)pœnis
oが一ツいりません。
===========

うああああ。
pœnisは英語だとpainが派生語。
意味は英語だとpenalty、punishment、(figurative) executionとなり、
わたしは作中において《咎》と訳している単語です。

あとまたラテン語で
===========
(誤)deoreleonis
(正)de ore leonis
正しくは途中で二ヶ所、スペースがあきます。一つの単語ではない……。
===========

『カンパニュラの銀翼』に目立った誤字は無いと思っていたのに、面目ないです。
(……細かいところ、このルビは前に出てきた時点でも、ふっておけば良かったなあ、
などと気に掛かる些末な箇所はありますが、別に間違いという程のものではなかった。)

今回、気付いた箇所はラテン語で、ひょっとしたらバレない箇所だったかもしれません。
これまで読者のどなたからも指摘を受けたことはなく、
(むろん優しい読者が目を瞑ってくれた可能性は大いにある)
また校正もスルーだったわけですから、
しかし知った以上は言わないと気が済みませんでした。
ラテン語が得意なはずのあの登場人物が、スペルミスしてたなんて困る。
de ore leonisに関しては、筆記体の綴り字がつながってdeoreleonisと読めたとも解釈できるが、
pœnisに関しては言い逃れが難しい。

お目汚しで、すみません。

原書を修正する機会に恵まれましたら(増刷が出たりする機会があるならば)
その時に、必ず修正いたします。

……ショックでしたが、気付いてよかった。
英訳をチェックする機会がなければ、たぶん一生気づけませんでした。


じわじわと告知 [さ行]

今年9月からの刊行を予定していた翻訳アンソロジー・シリーズが、
来年9月以降から刊行していく予定に変更なったもよう。
昨年の12月すでにエドガー・アラン・ポーの詩『大鴉』と、
ほかポーの短編一作『告げ口心臓』の翻訳を仕上げていた私は、
おやまあ……と首を長くしている昨今です。

古式ゆかしい名作を翻訳刊行するにあたっては、
既訳本と比較対象されても見劣りしない、後世まで読み継がれる完成度が必須で、
ポーだけでなく、長編短編よりどりみどりに海外作家の名作が順次13冊、刊行される企画なので、
慌てて不完全な本が出るよりは、万全の状態を期するのは致しかたあるまい。

また詳しく告知すると思いますが、
ですので、なんとなく来年の9月ごろを楽しみに期待感を高めていっていただけると……。
いろいろな翻訳家や作家、文学研究家(大学関係者ですね)が、
英語圏にとどまらず海外の名作を翻訳します。

=======
全然関係ないが、(あえていうなら期待感つながり……)先日行った、進撃の巨人展のCM。

二弾、三弾、四弾と、
開催前、開催直前、開催されても随時タイムリーな心憎いCMをこしらえるあたり、芸が細かい……。


【進撃の巨人展】テレビCM第二弾「アルミン篇」
http://youtu.be/KsX5jM7iG28
わたしはアルミン(CV井上麻里奈)が、どうも色々とツボ。

【進撃の巨人展】テレビCM第三弾「アニ篇」

http://youtu.be/NhuboxsXFhg
展示場ではアニの実物大のパネルがありました。
ちっさ。アニまじ小柄!
頭身がかなりリアルな人間寄りであることも判明。
この小柄な体で、エレンやライナーをぶん投げたのか、すごいな! 

【進撃の巨人展】テレビCM第四弾「ミカサ篇」

http://youtu.be/yR513zrtPFs
ミカサは常にぶれませんねー。

進撃の巨人展@上野の森 [さ行]

2014112816120000.JPG

11/28(金曜)に『進撃の巨人展』に行ってきました。
友人と待ち時間をおしゃべりして過ごせましたが、そこそこ長蛇の列でした。
曇り空だったけれども、暑い時期でもなく、かといい凍えるほど寒くもなく。
紅葉の季節だったのでさほど苛酷ではなかったが。

14時~15時30の間に入場可能、というチケットを購入していたので、
これでも運営側は混雑を予想して、時間を分散させていたもよう。
そういった意味では、きちんとしていました。

いつぞや出向いた特撮展は、圧倒的に男性客が多かったですが、
今回は逆転していて、かなり女性客で占められていました。

フルコースまわりました。
3Dの短編映画を鑑賞し、
声優音声ガイダンスつきの展示場を堪能。

3D映画は内容は4分程度で、説明込みで8分ほど。
ヘッドギアゴーグルみたいな、ヘッドマウントディスプレイを装着し、
更にヘッドホンをはめると、360度進撃の世界に閉じこめられます。
正確には、トルスト区奪還作戦。

……やだな、マルコ死んだ時のでしょ、ぜったい無理だよ私すぐ死ぬよ、

と思ってたんですが、いざ始まってみるとテンションあがります。
立体起動装置とか、無理ですよ……と思ってましたが、
こんなだったら、楽しいなって感じです。
これで宙をすり抜けるようにして、
硬質ブレードを振り回してバッサバッサざっくざっく巨人の項を狩れたら、
さぞ気分が良かろう。
喰われない限りは。

360度なので、まさに自分がトルスト区に居る感じ。
上を向けば空が青いし、
火の粉が散りかかってきて、
リコの声が聞こえて左側を向くとリコがいる。
イアンの声が聞こえて右側を向くと、イアン班長がいる。

ミカサやアルミンと一緒に(多分かなり足手まといな状態で)同行すると、
ドシンドシン音がして、
文字通り自分の首をあげて頭上を見上げれば、
巨大岩をかついで、ずんずん重たげに踏みしめながら進む巨人化エレンの姿が、暗い影を落としていて……
戦場でアドレナリンが出る感じ。

欧州の赤い瓦屋根の上を跳んでいくのが、爽快感があります。

今、進撃の世界では有事のときですが、
有能な調査兵団が、戦いのあげく生き残って、
いざ平和な世界を迎えられた暁には、
映画『ハートロッカー』の主人公みたいに、
何人かは確実に、平和な世界で居場所を見つけられなく、
無気力に取り憑かれそう。

トラウマの正反対、アドレナリン中毒というか、スリル中毒になっていて、
やたら凶暴的で好戦的な人間になって、
犯罪予備軍として危険視されながら野垂れ死にとかしそう……。

立体起動装置で城壁からトルスト区に下りて、
街並みをすり抜けていく感触がすごく楽しかったのですが、
人によっては乗り物酔いっぽく辛いみたいです。
4分間、わたしは濃密に楽しかったですが、
これ以上長かったら、確かにきつかった。

展示内容のほうは、
いきなりシンデレラ城テイストの小芝居で始まって……おやおや……(笑)
と思っていたけれども、冒頭だけでした。

8割がた、原画の展示です。
ほかは立体起動装置の模型(あくまで実物という演出)だったりとか、
興味深い小道具などが。

原画は思いのほかキレイでした。
キレイな原画を選りすぐっているにしても、キレイでした。
もっと修正ペンとか入っているかと思ったけど、線も紙も何もかもが、きれい。

絵が稚拙とか、雑とか、人物描写がなってないとか、誰が誰だか区別がつかない、
等々、色々いわれているのも無理はない、みたいな漫画家かと思いきや。
単に、人物書くのにあんまり興味がないんだな……という印象を受けました。
とにかく巨人を描きたいんだなあ、諫山先生。
巨人同士の、あるいは巨人対人間の戦いを、いかに絵で魅せるかをメインに考えているんだなあ。

内容は、人間同士の頭脳戦も、設定も伏線も練られていて、
単に、巨人が暴れまわったり人間喰ってるだけの話じゃないから、すごく面白いわけだけれど。

絵の優先順位は露骨に「巨人ありき」
考えてみれば、キャラの描き分けに難があるとか、
みんなモブっぽい顔とか言われている反面、
巨人については、知能があるタイプ、通常種、奇行種、
いずれをとっても、見事に描き分けが出来てますものね。
二つ名のない巨人ですら、あの時あいつを喰ったあの場面のあの巨人だ、って一目見てすぐわかる。

展示場内は一部を除いて写真撮影OKです。
2014112815480000.JPG
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巨人の巨大模型。
その手。
2014112815580002.JPG
混雑の中、人間が映りこまないように写真を撮るのが至難の業のため、
どれもこれも不完全である。

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エレンの立体起動装置の実物大、というか実物展示。

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立体起動装置をつけたエレンですね(こちらはフィギュア大)。

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いろんな作家が描いた進撃キャラの展示。
進撃アニメにおいては、わたしはアルミンが今のところ一等好き。
《私はとうに人類復興の為なら 心臓を捧げると誓った兵士!! 
その信念に従った末に 命が果てるのなら本望!! 
彼の持つ『巨人の力』と 残存する兵力が組み合わされば、
この街の奪還も不可能ではありません!
人類の栄光を願い……これから死にゆくせめてもの間に 彼の戦術的価値を説きます!!》(CV井上麻里奈)
……というアルミンのシーンは、まじ胸熱であったなあ。


メロディーと終末観 [ま行]

聞いてみて、この二つの曲、
『Ark』と『防人の詩』って似てません?


Elysion~楽園幻想物語組曲~02 Ark
http://youtu.be/adMEuCT6UeA


Nataliya Gudziy-Sakimorinouta ナターシャ・グジー 防人の詩
http://youtu.be/vpb-YwyUXx8

防人の詩は原曲さだまさしで(相当、昔の曲だと思う)
さだまさしと、サンホラって上辺はすさまじくかけ離れている。
また両者のファン層、リスナー層も、多分おそろしく隔絶していて、
似てるよね~うんうん、という共感を容易には得られなそうなので、
防人の詩を、ウクライナ人女性インディズの歌手が日本語でカバーしているものを貼ります。
すごい透明感。
これを聞くと、ああうんわかる、サンホラのArkと、防人の詩ってやや似てる、と感じないか。

ざっくりメロディーの1フレーズにも満たない旋律が同じ(……あるいは限りなく似てる)だけなのだが。

箱庭を騙る檻のな~かで♪ (Ark)
教えてくだ~さい♪ (防人の詩)

くりかえし違う歌詞で出てくる、このメロディラインの《~》にあたる部分の旋律が如実かと。
で、高いトーンのせいもあるのか、
曲想も通ずるといいますか。

終末色が濃くて、
管理された者たちの魂の反乱的なテーマも。
破滅の水際って感じの世界観も。

とくにArkの3:18「限り~なく同一に近づけ~る」から4:02までの曲調がみっちり、
防人の詩を彷彿とさせる。

だが、頷いてくれる人がいない。
別にいいっちゃいいんだが。

影響を受けた可能性もあるが、
似せたとかオマージュなどではなく、
自然に似たのかも。
こういう音感には、こういう情感を込めたくなる、
あるいは逆で、こういう情感には、こういう音感をあてたくなるのか、と。
音感が喚起する感覚って、世界中の老若男女を問わず共鳴する部分が大きいですもんね。

もっと言うと私は、この上記二つの曲と、
ベートーヴェンの「テンペスト」が似ていると感じるのだ。
コード進行とか詳しいことは置いといて、似てないか?


Beethoven Piano Sonata No. 17 "Tempest" Valentina Lisitsa 3. Allegretto
http://youtu.be/6KMGcOYHSs0

ちなみに「防人の詩」さだまさしVer.はこちら。



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府中基地跡に行ってきた [は行]

『残響のテロル』の聖地巡礼ってわけでもないけど、でも明らかにあのアニメに触発され、
廃墟好きとしましても放っておけない物件でしたので、
府中基地跡を訪れました。

昨日の日曜日、昼下がり、天気も良く、日中はまずまず温かくて、良い日和。

JR中央線の武蔵小金井駅南口に出て、
バス停1番(一番駅に近いバス停)から府中方面に向かう「一本木経由」のバスに乗り、
途中で、残響のテロルの作中にも出てきた、野川を越えます。
20分くらいバスに乗っていたか、「一本木」という停留所で下車。
府中の森美術館の超近くです。

「一本木」という停留所で降りた金網の向こうがまさに府中基地跡。
停留所=府中基地跡と思って差し支えない。
肝腎のアンテナが全く見えないので、
バスで来た道を、金網沿いに戻っていきます。

府中の森美術館方面へ、右側に折れる道が出てくるので、右に入ると、思いっきり住宅地。
なんとなく雰囲気こっち側かな、という方面に、散歩気分で、
友人と、おしゃべりをしつつ、てくてく気ままに歩いていくと、
金網越しに例のアンテナがよく見える場所が。
おおお。

ちなみに府中基地跡地内には入れません。
物理的に入れない。
『財務省国有地』という看板が立っていて、立ち入りできないわけなんだが、
気軽な感じの金網や、低いチェーンがゆるーく張ってあるくらいの閾(しきい)であったならば、
ちょっと入って見てもまあ、
私有地じゃないし、国有地だしね、OKでしょうくらいな心持で、わたしはいたんですが、
背の高い金網と鉄条網が抜け目なく、ぐるっとめぐっている。
周囲は住宅地で人目も思いっきりありますし、(よじのぼったりしてたら、すぐさま通報されそう)
かなりな猛者か、特殊なテクに長けていないかぎり、入れないです。

むしろ入っていいよ、と言われても軽く躊躇うレベルで荒廃している。
金網のすぐ向こうは荒れ放題で、朽ち、錆びて、別世界。
鉄条網を隔てただけで、向こう側はもう日本じゃないみたい。

立ち入り可能な廃墟だと、落書きだの、空き缶だの、毀れたビニール傘だのが散見され、
ただのゴミ溜めみたいになっちゃいかねない。
立ち入り禁止がゆえに、当時の原形が汚染されず純粋に朽ちています。
そこが、じわる。
その抑圧的なところがゴス。

廃墟マニアと名乗れるほどではない、
廃墟好き、くらいな、ぬるいわたしとしては相当に満喫。味わえました。

府中跡地周辺をぐるっと360度歩いたわけではなく、
全貌を把握しきれていないのですが、多分すごくかなり広い。

写真(クリックで拡大できます.……一部除く)


南無三 [な行]

わりと当ブログで「このアニメおもしろい」とか「すごい」とか「楽しみ」とか、
具体名をあげてつらつら書いた後に、
ガタッ
とクォリティもろもろが下がることが多々あるので(必ずしも全部ではない)、
現在放映中のアニメに関して迂闊に言及して浮きうきするのは、やめよう……
と慎重を期しつつある今日この頃なのですが、

いつまでたっても神アニメの丁寧なつくりのままですよ、
いつまでたっても劇場版クォリティのままですよ、物語もわくわくすっぞ、
いつまでたってもOVAクォリティを死守ですよ、

……というアニメが今期3作くらいあって、楽しみにしている。とても。

そういえばわたしは割と最近まで、
ワンクール、ツークールという言葉と、
一期、二期、って言い方の区別がろくすっぽ、ついていなかったのでした。
大体このクールって何語なんだ、と思ってググったら、判然としないらしい(英語ではない)。

私は勝手に英語だと思い、
一回やって、冷却期間を置いて、またやる、というタイプの一期二期のつくりかたを、
ワンクール、ツークールと呼ぶのかと思っていた節がある。

かつまた、進撃のアニメを「二期も続けてやってくれる」とか書いていたブログ記事があり、
あれはツークール連投で、と言いたかったかと思われる。
南無……。

ところでOh my God! とかGod……! とか、
私は極力、使いませんが人によっては多用するこれらの言葉を、
南無三!
とか
南無……!
などと、なむなむ訳している映画とか本に最近めっきり行き当たらない。

一挙にレトロ感が増すけど、
こんなにもぴったりしっくりくる的確な対訳はない気がするので、
語法が廃れていくのは、さびしい。

Oh my God! という発言や語法自体が減ってるならともかくも、
たぶん増えてる口だと思うから(Swearingは昔の人より、現代人のほうが気軽に使いますよね、
どうしても)。


The English Patient [さ行]

イングリッシュ・ペイシェントをBSでやってるので見てる最中なんですが、
わたしはこの映画が大好きです。
飛行機! 砂漠! 廃墟! 発掘! 聖堂! 絵! 落下傘! 諜報員! 
……ってかんじで、好物な素材が出てきすぎて困っちゃうよ。
おまけに役者もとても良い。
終盤の「Thank you」と注射の流れに、えらく感動した覚えがあります。
そのシーンのジュリエット・ビノシュが無茶苦茶よかったので、
アカデミー助演女優賞を取ったのかと思います。

そんなイングリッシュ・ペイシェントなのですが、
冒頭、ジュリエット・ビノシュ演ずる従軍看護婦が、
病人を収容する汽車に揺られつつ、かなり悪い負傷兵の患者に、
Would you kiss me? (キスしてくれませんか)
と頼まれて、
NO, but I will bring a cup of tea.(だめ。でも紅茶を入れてきてあげる)
とかなんとか答えるシーンがあります。

するとその負傷兵が、
That means a lot to me.(それだけでもう僕には大層、嬉しいよ)
と答える。

ジュリエット・ビノシュは、じっとその負傷兵をみて、
Really?
とかなんとか疑り深そうに言ってから、
負傷兵が気の毒になって、可哀想になり、同情で額にキスしてあげる。
で、それを見た周囲の負傷兵が
Would you kiss me? Nurse~!? (キスして、俺にも、さあ看護婦さーん)
ってな感じで、からかいつつ、冗談半分にせがむのを、
That's funnyだかyou are verry funnyだか言って、
ウケるわ、とか笑いながら往なして、去っていくシーンです。

ざっくりなので、細かい言葉はちがうかもしれないが、ニュアンスはそんな感じです。

それがだ。

That means a lot to meのところが、「キスでなおる」と字幕が出ていて、
えええええ~と。
「キスでなおる」と負傷兵が要求し、
「ほんとう?」
とジュリエット・ビノシュが思案顔をして、キスしてあげる、という訳になってる。
That means a lot to meのThatはキスのことではなくて、
お茶を持ってきてくれる、ということを指すのではなかったか。

NHK・BSの日本訳だとジュリエット・ビノシュが負傷兵の「キスしてくれ」「キスでなおる」
というセクハラに屈服して、キスする流れに見えます。

本来は負傷兵は丁重にお願いし、しかも断られ、断られても、
お茶だけでも君が持ってきてくれるの充分に、痛み入るのだ
とアピールし、そのけなげさにジュリエット・ビノシュ演ずる看護婦がじんわり心打たれて、
ほだされて、額に軽くキスしてあげる、
というピュアな流れのはずなのでは……。

字幕は文字数があるので、細かいところは訳しきれないにしても。
確信犯な訳で非常にイラつきます。

基本的にこの作中の登場人物は上流階級だったりと、
ちゃんとした丁寧な英語をさらりと使いこなしている世界であって、
あるいはインテリな国際派の、
古めかしいけど、わかりやすい言い回しってのを多くで再現してあって、
そういう格も、てんで反映されていないのが残念です。

かと思うと、
いきなり門前にやってきた男にむかって、
What do you want?
と問いかけるシーン。
「ご用は?」
って訳されてるけど、
こちらは本来、「なんの用?」
と、ぞんざいな感じであるべきなのに。

radiator(ラジエーター)をアンテナって訳してたけど、
ここ砂漠で(日中熱い)
しかも車が非常に困った状況に直面していて、
予備のradiatorがないとか言ってるのは、果たしてアンテナのことなんだろうか。
助けを呼びにいくことになるので、アンテナの事かもしれない。
が、単にラジエーターの気もしてなりません。

言いだしたらきりがないので、ここでやめます。

あともう一箇所だけどうしてもいいですか。

You can't kill me. I died years ago.(君に私は殺せない。私はとうに死んだも同然だ)

No, I can't kill you now.(ああ。もうお前を殺せないよ)

というシーンがあるんですが、

You can't kill me.I died years ago.
(きみに僕は殺せない云々)からの次の台詞の字幕が、
No, I can't kill you now→「いや、殺す気がうせた」
となっていて、これもう誤訳ですよ明らかに。

否定文に賛同するときは否定形Noで答える、
すなわち日本語にすると、ああそうさ、今となっては殺せない、って意味なのに。
なに「いや」とかいって否定しちゃってるんですか。
発音でIとかyouのところにアクセントが来てたりしたらまたニュアンスが異なる場合がありますが、
そんなアクセントもない台詞ですよ。

訳というのは、難儀なもんです。
微妙なセリフ回しが多い作品で、
言葉のニュアンス次第で、これではまるでB級の昼ドラのようだ。
訳は映画の印象を大きく左右しかねず、訳がダサいと映画も駄作になる恐れが……。

「きちんとしてるは好ましいこと。節約は常識かつ美徳(日独共通)」 [か行]

NHKのBSをつけたら、たまたまやっていたドイツのニュースで、
(わたしドイツ語わからないので日本語で見てますが)
どうやらスマフォのアプリで、ジョギングの自己記録をネット上に登録し、
ドイツ中で記録の競走をするのが流行ってるっぽい、というニュースだったようなのだが、
(途中から、しかも流し見してたので、ざっくりとしか把握していない)
おかげで個人情報が、ある程度、駄々漏れらしいのである。
で、その個人情報にアクセスして何がなされているかというと、
企業に雇われた探偵が、
病欠とって休んでる人の、
ジョギング記録を更新してないか、チェックしているというのである。
病欠なのにジョギングしてる形跡があったら厄介なことになるでしょうね――と。

《シュタージかよ!》

と、心の内でわたしは烈しく突っ込みを入れました。
ドイツは東西統一してもうかなり経ちますけど、
国民性って根本的に、そうそう変わるもんじゃないんだな!

これ例えばアメリカだったら、プライバシー侵害であると抗議されるとか、
有給休暇とってるんだから、申告内容と違うアクティビティしてても文句あっかよ、
って感じかと思えるが……どうなんでしょう。
アメリカではなにか問題が生じて、裁判になったりしたときには、
「あなたは病欠と申告して、実はジョギングしてましたよね?」
と根掘り葉掘り、細かく激しく追及されそうだけれども、
ふだんは歴としてある善悪のラインをがっちり守ってさえいれば、
自己責任という名の下に、グレーゾーンはかなり幅が利き、呑気に自由に暮らせるかと。

なので、ドイツの管理社会の風潮を、とても異質に感じます。

そんなドイツさんと日本は国民性がちょっとばかし通ずる、と一部において有名ですが、
アメリカンでカナダ在住のおじいさん(ナチス時代のドイツを知ってるおじいさんで日本で暮らしてた経験もある)に以前そう言ったところ、
全然違う! 日本とドイツは全然ちがう! 一緒にしてはいけない、全然本当にまったくちがうから!
Nooooo!
と、どうやら日本を庇うつもりで、全否定されました。

たしかにドイツにおける鉄壁のルール遵守社会は、
日本の人情(?)と、融通とやらに、左右されるかんじと正反対なのですよね。


府中基地跡 [は行]

残響のテロルのアテネ計画の施設、わたしが「電波研究所」と前述したところは、
具体的にはここ、府中基地跡がモデルだった。
(友人が教えてくれました。)

府中基地跡
http://www.funkygoods.com/hai/ft/ft.html

思いっきりここじゃん……
すごい絶妙なロケーションのモデル……。

府中基地の存在理由とか、役割とかをかんがみると、
なるほどなあ……ってしみじみ来る感が強いお話でしたが、
かえすがえすも、ならば尚更もうちょっと掘り下げてほしかった。
やはりリアルな場所すぎて、
フィクションの舞台としては云々と、自主規制せざるをえなかったのかな。

このくらいの時代の建物の廃墟って、
猛烈に東ベルリンとか旧ソヴィエト、冷戦時代の東側っぽさを喚起しませんか。
(米軍関連施設跡ではあるのだが。)
映画とかの影響かしら。

ほかには、個人的に、
え……ここ、ベルリン?
と思ったのは、
東京大学の先端研。
数年非常勤で研究補助をしてたときで、
キャンパスといえども校舎でないので学生がいない敷地内。
当時は今ほど、最先端のおしゃれビルが立ち並んでなくて、
地下に秘密のトンネルと、軍司令部がありそうなんだが……と、慣れるまでは慄いていたもんです。