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個人的だが普遍的な心情として [か行]

8月12日にHP経由で、
『みがかヌかがみ』と『黒猫ギムナジウム』の丁寧な長い感想をくださったかた、
(文字数の都合で、3回にわけてくださった方です)
本当にありがとうございました。
(今、見ました。)

その頃、わたしは体調が思わしくなくて、
結果的にはこれといってすぐに医療処置を受けるような必要はなく、
健康管理をしていけば大丈夫なことだったのですが、
(アナフィラキシーを起こしたことから端を発して、
いろいろ気になっているところを細かく血液検査をしたら、
懸案事項が浮上してきていた)
検査って不安要素が浮上すると、
では、もうちょっとくわしく、じゃあ次はこれを……と。
犯してもいない罪の執行猶予にかけられているみたいになってくる。
はやく無罪放免で釈放してほしいのに。

問診をしていくうちに、日光過敏症であることが発覚したりだとか、
自分のうちで、すぐには消化しきれず、
HP経由のメッセが届くアカウントを、2か月ほども放置していたのでした。

素敵な感想が届いていると知っていれば、もっと早くに開けていたし、
なにより精神的に、もっと早くに元気になれていたかもしれないのに、愚かな私よ。

mixi時代は、素敵な感想をくださったかたには、
つい嬉しくなって、直接メッセで返信することも少なくはなかった。
しかし今や私のmixiはほとんど開店休業状態……。
かといい他のSNSはタイムラインの流れがはやく振り回されそう。
私にはまともに使いこなせない確信が。

それで最近は何らかのポジティヴなリアクションをいただいても、
有難う……嬉しい……その通り……ああ励みになる……
と、念じるばかりでした。

それが最近、私的な心境の変化として、
刀剣乱舞の同人誌(漫画)を描かれている、ある作家さんに、
……なにしろ本当に素敵だったので、何度かその人の作品に触れるたびに、
私は感想を書かずにいられなくなりまして。
それで薄い本の裏表紙についている感想を送っても良い場所に、匿名で感想を送ったところ。
SNS上で私の感想に対しての反応があり、
(短い感想でしたが「舐めるように読んだ」とあった。)
感想をきちんと読んでくださっていること、
純粋に作品をとおして通じあう体験が、心底、貴重で嬉しかった。

だから自分も作家である以上、素敵な感想には、
作家として本望でもあるし、
時として反応して、悪いこともないのでは……と。

読者さんが感想を送るのを躊躇うのと同様に、
作家もまた、どこまでリアクションして良いか、わりと迷うのだ(少なくとも私は)。

以前、友人が、或る同人作家さんに対して(タイバニだったかな)
「すごい素敵だから続きを読みたいんだけど、そんな感想を送ったら、迷惑かなって……」
とこぼしていた。
そのときも私は、
「あ、作家ってたぶん読者の人が考えるよりも、もらった感想を丁寧に読むよ。
好き、良かったという感想は本当に嬉しい。励みになる。孤軍奮闘してるわけじゃないんだなって。
作品や作風や登場人物に対して、好きだという思いを伝えることに、なんら間違いはないよ」
と、熱烈におすすめした。

すべての作家さんが、感想ウェルカムとは限らないかもしれませんが、
概してこの私の主張に間違いはないとおもう。
感想という名を借りたネガティヴな批判とか、何らかの攻撃、
ものすごく偏った自分勝手な解釈を押しつける『ミザリー』*とかじゃないかぎりは。

この思いは同人作家さんであれ、プロの作家さんであれ、
本質的に同じではなかろうか。
(もらった感想に対して、作家がリアクションを返す否かは、環境や人によって異なると思いますが。)
売れっ子でファンレターがさばけないほど届く、という作家さんについてはわからないが、
昨今、出版不況なので、そういう大リーグ級の作家さんは、
私の身の回りでは、あんまり見かけないし……。
(プロの作家である以上、ネガティヴな批判もやっかみも甘んじて受けるが義務、
……みたいな風潮があるなか、
ポジティヴな感想をもらえる機会は決して多くはない気がする。)

感想を送ることが、読者の義務みたいになってくると、
これまた気軽に楽しめない、苦痛になってくる。
重荷になりかねないから、そういう意味ではなくてです。

自分の内で感想を大切にして、物語を何度も反芻するのも、
また、趣味の合う親しい友人に布教するも、
楽しみかたは、それぞれですよね。

ただ、好きである旨の感想を伝えたくてたまらないのに躊躇するなんて必要は、
作家側からすると「そんな気兼ねは逆効果なくらいだからドンドンくだされ」
という感じで、
嬉しい感想は精神的なカンフル剤になるんですと、お伝えしたい!

作家としては、物語を反芻しつつ、布教してくれるととても嬉しい。
けれども、好きな作品ほど、人に簡単には教えたくない。
しばらくは胸の内でひっそりキープしておきたいというのも、
また心情としてあるでしょう。
そちらも又、理解できます。というか凄くわかる……。

*追記『ミザリー』*

ご存知スティーヴン・キング原作の映画。
映画『ミザリー』に出てくる、キャシー・ベイツ演ずる「ファン」は、
ある作家の小説の結末が気に入らないからと、
作家を拉致監禁し、仕上げてあった原稿を焼き、
書き直しを強要します。

編集者がこの「ミザリー系」だった場合は本当に悲惨で、
しかも困ったことに、編集者が「ミザリー」のケースは往々にして少なくない。
「ミザリー」じゃない編集者に出会うと、私は心底、安堵するのだ……。

……この記事は一定期間(1~2ヶ月ほど)を置いたら、消す予定でいます。